「地域ブランド調査2023」の「都道府県魅力度ランキング」が発表され、群馬県は昨年と同位の44位だった。
1位は北海道。都道府県の調査を開始した2009年から15年連続の1位。不動の王者と言って良い。以下、2位京都府、3位沖縄県、4位東京都、5位大阪府のトップ5も固定。6位から10位も福岡県、神奈川県、奈良県、石川県、長崎県と顔ぶれは変わらず(神奈川県と福岡県、長崎県と石川県の順位が入れ代わっただけ)。
上位よりも例年盛り上がるのが最下位争い(別に争ってないか)。今年は「茨城県」。昨年46位になり最下位を脱出したが1年で逆戻り。昨年最下位の佐賀県は46位。
毎年、低順位で争っている北関東勢は、栃木県が39位(昨年40位)と30位台へ行ってしまった。うらやましいぞ、栃木県(笑)。その代わり、すっかり北関東化した埼玉県は昨年同様45位。またも群馬県より下になった。
群馬県は一度も30位台になったことがない。最高は2020年の40位、最低は2012年の47位(最下位)。一昨年だったかな、知事の山本一太がブチブチ文句を言ったあげく「弁護士とも相談し、法的措置も検討する」とまで言って笑われていた。
この調査の「魅力度」に何の統計学的な意味合いがあるわけでもなく、ただの「イメージ」でしかないのはみんな分かっている。だから下位ほどネタになる(下位しかネタにならない)。真ん中あたりの25位じゃ、ネタにも話題にもならない(ちなみに今回の25位は大分県)。
「〇〇県に魅力を感じますか?」との問いに対し、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点としているような調査に何の意味もない(これは山本一太の言う通り)。
この調査の項目は多岐にわたり、その結果は販売されている。そう、有料で販売されているのだ。言い方は良くないかもしれないが、日本人のランキング好きに目を付けた「商売」でしかない。「データを元に、〇〇県(市町村)さんの魅力度を上げるお手伝いをしますよ」「職員セミナーはどうですか?」「研修の講師を派遣しますよ」ってこと。
もちろん実施元は否定をしているが、いろんな自治体や役所など、さらには企業への「営業ツール」ってこと。山本一太のように騒げば騒ぐほど話題となり、逆PRしてやってることになる。だから笑っていればいいってこと。
まあ、確かにこんなもので「群馬県」を評価されるのは、知事として我慢ならないってことは理解するけどね。

ところで魅力度ランキンの開始(2009年)とほぼ同時期(2008年)から「ぐんま大使」をやっているお二人。群馬県の認知度向上・イメージアップを図るという「ぐんま大使」が、魅力度ランキングに何の効果ももたらしていないことになる。
結果を出せない「ぐんま大使」は変えたら? もう充分やってもらったんじゃないの。