まったりとスペシャル系

Tigerdream が真面目なことから いい加減なことまで、適当に綴っているブログ

カテゴリ: 2014 ソチ五輪


ソチ五輪が閉幕した。

8c789249.jpg
a1565d39.jpg
4edc35f1.jpg
国外大会としては、最多の8個のメダルを獲得。8個は98年長野大会の10個に次ぎ、92年アルベールビル大会の7個を上回る数。

とは言え、実施種目数がけっこう増えてるんだよね。92年アルベールビル大会は57種目で7個、今大会は98種目で8個。まあ、立派な成績だと思うよ。

もちろん、メダルの数だけでは測れないたくさんの感動があった。ただ、浅田真央にもらった感動が大きすぎて、それまでの記憶も薄くなった感は否めないけど(笑)。

今回けっこう泣いたなぁ。
上村愛子の清々しいインタビューを見て泣いちゃったのが始まり。高梨沙羅のインタビュー、葛西紀明の団体戦後のインタビューでも。

そして最後は、浅田真央のフリー演技を泣きながら見ていた。トリプルアクセル、3回転-3回転のコンビネーションジャンプが決まったあたりからは、もう・・・。

すべての競技、選手を見たわけではないけど、選手全員に感動があった。選手のみなさん、お疲れ様でした。


旧東ドイツの女子フィギュア代表で、1984年サラエボ大会、1988年カルガリー大会と五輪2連覇したカタリーナ・ビットが、「キム・ヨナが金メダルを獲得すべきだったと思う。採点には落胆したし、正直、怒りを感じる」と強い不満を口にした。

サラエボ大会の記憶はないが、カルガリー大会の記憶はある。たいしてジャンプも跳べないんだけど、ナヨナヨと滑って「芸術性」があるという当時の判定で金メダル。

こいつの得意技は「顔芸」。
「感情豊かに」と言えば聞こえはいいが、それだけのヤツ。これがオレの当時の印象。

この大会に出た伊藤みどりが、トリプルアクセルを始めとしたジャンプを次々に決め、観客の拍手喝さいをあび5位に入賞したのを観て、オレは伊藤みどりこそが世界一とTVの前で思ったものだ。

当時(今もかな?)、フィギュアスケートは「芸術性」という審判の主観による判定が幅を利かせていた。

カタリーナ・ビットが、はっきり言うと「芸術性」は一切なかったが(失礼)、ジャンプの技術では明らかに勝っていた伊藤みどりに対して、「観客はゴムまりが跳ねるのを見に来たのではない」と皮肉ったという話が伝わっている。

こんなことを考えると、カタリーナ・ビットがキム・ヨナを擁護するのも良く分かる。「顔芸」の後継者だからね。

浅田真央よりキム・ヨナの方が、フリーの得点が高いという現実を考えると、スポーツとしてのフィギュアスケートの在り方ってどうなんだろう?


スケートのショートトラックでは、接触・転倒、それに伴う失格はよくあること。しかも五輪でのレースとなれば、より接触・転倒が起こるのはやむを得ない。

しかしナショナリズムを前面に押し出す中国と韓国にとって、接触や転倒はすべて相手が悪いとなる。 

まずは中国。
男子1000メートル、女子1500mで韓国選手に妨害されたと大騒ぎ。中国メディアの「網易体育」は、「中国選手が何度も韓国選手に妨害されているが、こうした卑劣な妨害は過去にもあった」という記事を掲載。

ネット上には2012~13年シーズンのW杯女子1500メートルの試合直後、選手が休憩するなか、上位に入れなかった韓国選手が、2位に入った中国選手に近づき、腹にパンチを入れる動画が出回っている。(これオレも見たけど、確かに殴っている!!)

一方、韓国も、
女子3000メートルリレー決勝で、今度は中国選手が追い抜こうとする韓国選手の進路を妨害し失格となったことに対して、「巧妙に妨害しようとした」「我々を責める資格なし」と猛反発。

韓国人の「負けを認めない」「勝った相手を讃えられない」姿勢は有名で、今大会でもショートトラックの英国選手を血祭りにあげている。
(「韓国ネット民がまたやってる!」参照)

日本に向けて、いちゃもんをつけるときは仲が良い両国だけど、五輪という舞台で醜い争いは、見苦しいの一言。


浅田真央の「世界最高」の演技に、世界のスケーターたちも感動した。世界の名スケーターたちから、惜しみない賞賛がツイッター上で寄せられた。

皇帝・プルシェンコは
「真央は素晴らしかった。トリプルアクセルは特に良かったよ。君は真の戦士だ」
と前夜のミスを引きずらずトリプルアクセルを成功させた浅田を賞賛。

バンクーバー五輪銅メダリストのジョアニー・ロシェットも
「真央!なんてスケート!なんてファイターなの!」
ハートの強さを讃えた。

長野五輪銀メダリストのミッシェル・クワンは
「真央の姿に涙した。一生忘れない演技だった」

トリノ五輪銅メダリストのジェフリー・バトル
「僕の目から涙がこぼれた。ありがとう真央。華麗だったよ」

メダルは無くとも十分賞賛に値するし、感動を与えてくれた浅田真央に感謝!


フィギュアスケート女子でロシアのアデリナ・ソトニコワが金メダル、韓国のキム・ヨナが銀メダルとなったことに対し、韓国では「開催地のロシアびいきの判定のせいだ」との反発が広がっている。

韓国夕刊紙の文化日報は1面トップに「盗まれた女王の金」との見出しを立て、海外メディアや元選手のコメントなどを引用して判定に疑問を呈する記事を掲載した。

相変わらず進歩がねぇな~ぁ(笑)。

じゃあISUに調査して貰うか? 間違いなくキム・ヨナの得点は大きく下がるぞ。

「トロトロ、ヨタヨタ」という形容がぴったりなスケーティングで、なんであんな高得点が出るんだ。浅田真央のフリーの得点より高いなんて、まったく信じられない。ショートプログラムも異常な得点だった。

キム・ヨナとソトニコワを比べれば、圧倒的にソトニコワが勝っていた。それ以上に浅田真央は素晴らしかった。

浅田>ソトニコワ>>>>>>>>>>>>>>>>>キム・ヨナ

韓国人の抗議活動は過去の国際大会(フィギュアスケートに限らず)で何回も見てきた。どれもまったく客観性がなく、自分勝手な言い分でしかないことは、既に全世界に広まっている。

こんなことを続けていて、4年後(平昌)にホスト国が務まるのか??


72e2bc8b.jpg
笑顔の写真にしたかったけど、「万感の思い」が伝わってくるこの1枚。

世界一のスケーター、浅田真央。
みんなの記憶に残る、素晴らしいフリー演技だった。


浅田真央のソチ五輪が終わった。
浅田真央のフィギュアスケートも終幕だ。

いままでありがとう!

浅田真央の笑顔が大好きだ。
笑顔が見たかったから、一生懸命応援した。

この4年間、いや14歳で世界ジュニアに勝って以来、常に重圧と戦って来たことは、みんなが知ってる。

金メダルという結果は出ないかもしれないが、浅田真央が世界一だということは、みんなが知ってる。

本当に素晴らしいフリーの演技だった。
涙が出た、良かった・・・。

みんな浅田真央が大好きだ!
ありがとう! 浅田真央。


笑顔で帰ってきて。


浅田真央がSP16位と信じられない結果となり、オレは心底落ち込んでいる。そして、だんだん怒りが湧きあがってきた・・・。

4年前のバンクーバー以前から、韓国のロビー活動により、ISU(国際スケート連盟)は籠絡されていた。

ISU会長はSP前に
「ヨナでなければ誰が金メダルを取るのか?金メダルはヨナだと確信する。賭けるか?」
「リプニツカヤは恐ろしい新鋭で立派な選手だが、まだヨナ選手がさらに可能性があると見る」
などと発言する始末。

韓国は、キム・ヨナの演技に高得点をつけ、世界にアピールする。たいした演技ができなくても、キム・ヨナは仕上がっていると。決していいことではないが、ISU主催の大会でないため、好き勝手だ。

こうして、超過大評価されるキム・ヨナに立ち向かうには、JSF(日本スケート連盟)のサポートが必須である。

ところが、本来選手を守るべきJSFはスケート人気にあぐらをかき、意に沿わない選手は冷遇する。優勝しても「相手のミスがなければ負けていた」などと言う連盟関係者。また、Aのような一発屋が、小姑のように若手選手をつぶしにかかる。

試合でも、完璧に決まった浅田真央のトリプルアクセルを、必ず回転不足と判定する日本人審判がいる。こいつは、悪名高い韓国人審判と一緒になって、浅田のトリプルアクセルは決まらない、という逆アピールを世界に向けてする。

この日本人審判は、男性なのに現役時代にトリプルアクセルが跳べなかったレベルの選手で、浅田に嫉妬しているともっぱらの評判。

こうして、刷り込まれたイメージは、眼前の演技と関係なく点数がついてしまう。

マスコミはマスコミで、こんなカラクリはとっくに知っているにもかかわらず、浅田はなぜキム・ヨナに負けたのか? などという無神経な放送を行う。

このような状況に打ち勝つには、よほどの精神力がなければ、疲れ果ててしまい、世界トップクラスを維持することはできない。それでも浅田真央は頑張って来た。

でもいくら頑張っても、この状況は変わらない。変えられない。リンク外のことで疲れ果て、緊張の糸が切れてしまったのがソチの舞台だとしたら、こんなに悲しいことはない。


フィギュアスケート女子はショートプログラムが行われ、浅田真央はまさかの16位と苦しいスタートとなった。鈴木明子は8位、村上佳菜子は15位。

ce8d6134.jpg
真央は冒頭のトリプルアクセルで転倒すると、後半に組み込んでいたコンビネーションジャンプも失敗。2回転ループの単発に終わり、ショートプログラムに必要な「コンビネーションジャンプ」の要素を満たすことができなかった。

もう明日のフリーで、自分自身が満足する演技を期待するしかない。ここまで頑張ってきたんだから・・・。

しかし1位のお方は、異常なほど高い点数が出たな。


スノーボード女子パラレル大回転で竹内智香が銀メダルを獲得した。今大会では日本勢7個目のメダル獲得となった。

2bf407bd.jpg
予選で出場32選手中1位の52秒00のタイムを出すなど、トップで予選を突破すると、決勝トーナメントでも安定した滑りをみせた。

決勝戦では、パトリツィア・クンマー(スイス)相手に1本目に0秒30差をつけ、2本目に臨んだが、終盤に転倒。金メダルは逃したが、堂々の銀メダルを獲得した。同競技での銀メダルは日本勢史上最高。

彼女は海外合宿にもトレーニング担当のトレーナーを帯同し、他国の選手が雪上練習を終えて遊んでいる時間帯もトレーニングを続けた。オレ的には、こういうストイックさには好感が持てる。

五輪はアスリートが勝負するところなので、石を滑らせているような連中は本来出場してはいけない。旗手をやるなんて、とんでもない!五輪競技になっているのがおかしい。

また、結果も出ないのに「楽しめた」なんてコメントするヤツも出場してはいけない(結果が出なくても構わないけど)。これはオレの持論なので、批判は一切受け付けない!

話がそれちゃったけど、自らボードの設計までして臨んだ4回目の五輪で、銀メダルという結果を出したことは、本当にすばらしいことだ。


ジャンプ男子団体で、清水礼留飛、竹内択、伊東大貴、葛西紀明の4人で臨んだ日本は銅メダルを獲得した。日本のジャンプ団体のメダルは1998年長野五輪の金以来16年ぶり。

fea5a3ba.jpg
5c7607fe.jpg
41歳の葛西を筆頭に、最年少の清水、竹内、伊東と4人がそれぞれ実力を発揮し、ジャンプに2つ目のメダルをもたらした。先日のラージヒルの結果から、金メダル!も少し期待したけど、世界の強豪国と互角に渡り合った。

清水が切り込み隊長の役割をうまく果たしたことが、銅メダルにつながったと言ってもいいと思う。最年少、よくやった!

長野五輪以来のメダルを獲得した「日の丸飛行隊」。また日本がジャンプのトップに復活する第一歩を記したと思う。さらなる飛躍を!


ソチ五輪の番外編。

女子フィギュアスケートの有名選手で、長野五輪で銀メダル、ソルトレイクシティー五輪で銅メダルを獲得しているミッシェル・クワンのツイッターが、ネット上で話題になっている。

0f2350c7.jpg

@MichelleWKwan
.@EvanLysacek asked prediction on who'll win gold by Japanese
press. After, the writer asks,"where are you from?"

エヴァン・ライサチェックが日本のメディアに「誰が金メダルになるか」予想を聞かれたんだけど、質問した後に記者が「あなたはどこから来たのか?」って聞いてた

このエヴァン・ライサチェックは、前回バンクーバー五輪・男子フィギュアの金メダリスト! つまり、質問した日本のメディアは、彼がライサチェックだということを知らず、それどころか一般客だと思ってたってこと。

この日本のメディアはTBS。
放送では「前回の金メダリストに予想を聞いた」っぽく装っていた。でも、クワンのツイートで、知らないでたまたまインタビューしたのがばれちゃった。多分、クワンにも気付いていなかったと思われる。

まあ、フィギュアスケート関係者か、熱心なファンではないと、知らないのもしょうがないという意見もあれば、現地で取材してるんだから歴代メダリストくらいは把握しておけ、って意見もある。

ちなみに、このクワンのツイートは2000回以上リツイートされ、世界中に拡散中。

さらにちなみに、ライサチェックは羽生の金メダルを予想した。さすが!


ソチ五輪で13日に行われたショートトラック女子500メートル決勝で、転倒した英国選手が韓国で激しい非難にさらされている。

レースで英国選手とイタリア選手が接触し転倒、先頭を滑っていた韓国選手も転倒に巻き込まれ、韓国選手は銅メダルに終わった。優勝は4位を滑っていた中国選手。

これに怒ったのが韓国ネット民。英国選手のフェイスブックに罵詈雑言、さらには殺害をほのめかすような脅迫まがいの書き込みが行われた。

英国選手は、韓国選手と韓国国民への謝罪をフェイスブックに書き込んだが、韓国ネット民の怒りは収まらず、再度謝罪をした。それでも韓国ネット民は罵詈雑言を書き続けている。

なんともあきれたもんだ。ショートトラックでの接触・転倒なんてのはよくあることで、そんなことでいちいち怒ったり謝罪していたらきりがない。だいたい、逆に転倒により韓国選手が優勝していたら、こいつらは「これがショートトラックだ」なんて言うんだろう。

今回の件で思い出したのが、2012年のロンドン五輪。同じようなことがあった。

サッカーの韓国-スイス戦で、韓国選手が警告を受けた件で、スイス選手のフェイスブックやツイッターに罵詈雑言を書き込んだ事件。
(「スイスサッカー選手ツイッター事件の裏側」参照)

女子フェンシングで韓国選手が負けた際に、残り時間が長かったと抗議した件では、その時の審判の個人情報をネット上に晒すなどし、対戦相手のドイツ選手のフェイスブックには、やはり罵詈雑言が書き込まれた。(「あまりに酷い韓国ネット民」参照)

こういうことをやってるから、韓国人は世界中から嫌われるんだ!!


ジャンプ男子ラージヒルで、五輪7大会連続出場の葛西紀明は、悲願の銀メダルを獲得した。41歳での表彰台は冬季五輪の日本選手最年長。

伊東大貴9位、清水礼留飛10位、竹内択13位と、団体戦に期待をつなぐ結果となった。

13d6d3d4.jpg
493cb468.jpg
葛西は1回目139メートルで2位につけると、2回目に133.5メートルを飛び、計277.4点で7大会連続出場となる五輪の個人では初のメダルを手にした。

日本ジャンプ陣の五輪メダルは、金2、銀1、銅1を獲得した長野大会以来16年ぶり。葛西は1994年リレハンメル大会の団体銀はあるが、個人では初メダル。

41歳という年齢もなることながら、20年以上トップ選手であり続けることは、めちゃめちゃ凄いことで、「レジェンド」の名にふさわしい。

実を言うと、オレ個人的にはあんまり期待してなかったんだよね。ぜいぜい入賞で、メダルは無理かなと。だからノーマルヒル8位入賞時、そんな感じの記事を書いた。
(「ジャンプノーマルヒル 葛西8位入賞」参照)

いやぁ~、そんなことはなかった、失礼な考えだった。


フィギュアスケート男子で、前日のショートプログラムで1位に立っていた羽生結弦が見事に金メダルを獲得した。今大会の日本チーム初の金メダル!!

町田は5位、高橋は6位と、それぞれ入賞を果たした。

77b6342d.jpg
fa304fe9.jpg
d4aa2170.jpg
12b55e6f.jpg
羽生は冒頭の4回転サルコーで転倒。続く4回転トゥループは見事に決めた。しかし3回転フリップの着氷でバランスを崩し、両手を付く、まさかのミス。後半のコンビネーションでもミスが出るなどしたが、豊かな感情表現で会場全体を魅了した。結果的には、フリーでも全体の1位となり、見事な金メダルだった。

2ffe9d10.jpg
町田は序盤の4回転トゥループを失敗し転倒。ただ、その後は「火の鳥」に合わせて華麗な演技を披露。4回転-2回転、トリプルアクセル-3回転のコンビネーションジャンプを成功さるなど盛り返し、5位入賞を果たした。

0c32b0db.jpg
高橋はSPと同じく冒頭の4回転で着氷がやや乱れた他、小さなミスは出て得点は伸びなかった。メダルこそ逃したものの、日本男子フィギュアを長らく引っ張ったエースとして、しっかりと足跡を残した。

しかし、ハラハラ・ドキドキだった。
直接メダルのかかるFSは、一流選手でも緊張するんだね。オリンピックという大舞台なんだから、それも当然か。フィギュアスケートをこんなに真剣に観たのは初めてだけど、観ているこっちも心臓がバクバクした(笑)。羽生が2度転倒した時は涙目になってしまったが・・・。

町田も惜しかった。3位との差は僅か1.68点。
SP、FSとちょっとずつミスが出てしまったけど、それぞれ1点ずつ上乗せできていれば・・・。

ところで、日の丸が上がるのは明日なのね。雪がすごくて外出もできなそうだから、1日中TV観てよっと。


男子スピードスケート500メートルで、加藤5位、長島6位と残念な結果に終わった。

500メートルは、男子スピードスケートにとって頼みの綱だった。中・長距離は世界と勝負するには大きな差がついており、1000メートルも今大会35位と36位。トップとの差は4秒近い惨敗。

では、次回捲土重来が期待できるかというと、これがけっこう厳しい状況。

加藤は28歳、長島は31歳と4年後を期待するのは酷というもの。今大会、500メートルには加藤、長島の他、及川と上條が出場したが、及川は15位、上條は20位。

及川は06年のトリノ五輪4位の実績を持つが、既に33歳。上條も27歳と微妙な年齢。しかもレース後の本人コメントは「すべてを出し切った。世界では通用しないと痛感した」

次回、男子500メートルでメダルが狙えるような新しい人材は、残念ながら見当たらない。

男子500メートル、栄光のメダリスト。

1980年 サラエボ         銀メダル 北沢欣浩
1988年 カルガリー       銅メダル 黒岩彰
1992年 アルベールビル      銀メダル 黒岩敏幸
                  銅メダル 井上純一
1994年 リレハンメル       銅メダル 堀井学
1998年 長野           金メダル 清水宏保
2002年 ソルトレイクシティ    銅メダル 清水宏保
2010年 バンクーバー        銀メダル 長島圭一郎
                    銅メダル 加藤条治


フィギュアスケート男子はショートプログラム(SP)が始まり、日本期待の羽生結弦は完璧な演技で101.45点を挙げ首位に立った。SPの100点超えは史上初めて。

02054136.jpg
1fd0d532.jpg
羽生は冒頭から4回転トゥループを成功させ波に乗った。滑らかなスケーティングから、その後もトリプルアクセル、3回転-3回転などを次々に決め、ノーミスで演技を終え、観衆から喝采を浴びた。

オリンピックという大舞台で、史上最高点を出すなんて、その精神力も凄いとしか言いようがない。

それにしても、得点発表の時のコーチ(?)の顔がすご過ぎ(笑)。それくらい素晴らしい演技だったってこと。

パトリック・チャン(カナダ)が97.52点で2位。羽生との差は3.93点と僅差。金メダルは2人の争いかな。

515d536a.jpg
335185dc.jpg
高橋は冒頭の4回転が回転不足で両足着氷となったが、その後は立て直し86.40点で4位。町田は3回転ルッツが2回転になるミスがあり、83.48点で11位。

高橋は3位との差、わずか0.58点。町田も3.5点差と、まだメダル圏内。まあ、3位以下はだんご状態。誰がメダルを取ってもおかしくない。

羽生を始め、町田、高橋もフリーを頑張って!!


女子ハーフパイプで、岡田良菜が日本勢過去最高の5位に入賞した。

6f175990.jpg
1回目は最後の着地で尻をつき11位と出遅れたが、2回目はこの日最高の演技をみせ、5位入賞を果たした。

残り2人まで3位にとどまる高得点で、メダルの期待も抱かせた。最終的に表彰台こそ逃したものの、この種目で日本勢過去最高の8位を大きく上回る順位となった。

やっぱり、その種目で過去最高というのは、響きがいいね。今後はもっと上(メダル)を期待されることになるので、女子HP陣も一層の頑張りが必要になるけどね。


ノルディック複合男子ノーマルヒルで、渡部暁斗が銀メダルを獲得した。渡部は前半のジャンプで2位につけ、トップと6秒差でクロスカントリーをスタート。4秒及ばなかったが、金メダルを獲得したエリック・フレンツェル(ドイツ)と最後まで接戦を演じた。

be8f525d.jpg
五輪同種目での日本人のメダルは、1994年リレハンメル五輪以来20年ぶり2人目。(同五輪の複合団体は金メダル)

日本が強った頃は、ジャンプで圧倒的なリードを奪い、クロスカントリーを逃げ切るという戦法だったが、ルール変更などでジャンプの比率が低くなり、苦戦の原因となっていた。

渡部が銀メダルを取れた理由としては、やっぱり前半のジャンプが完璧だったということ。渡部はクロスカントリーも強いので、ジャンプの結果でメダルが確定したと言っても過言ではない。

ところで、テレ東のキャスターを務めていた荻原次晴が号泣したのを見て、思わずもらい泣きしてしまった。複合関係者からしたら、この20年は長かったんだね。


ジャンプ女子ノーマルヒルで、期待の高梨沙羅は4位入賞を果たしたが、残念ながらメダルは逃した。

581d7e9e.jpg
今期のW杯では13戦10勝で、金メダルをみんなから期待されていたけど、非常に残念だった。1回目2回目とも追い風という、環境に恵まれない不運のなか、「納得のいかないジャンプ」になってしまった。

W杯では無敵を誇ったスーパー少女に、五輪の女神はほほ笑んでくれなかった・・・。

インタビューには気丈に答えていたけど、悔し涙をいっぱい流して、もっともっと強くなって、また4年後目指して頑張って欲しい。

あと、伊藤有希が7位に入賞した。高梨の影に隠れていたが、実力を発揮した。特に2本目のジャンプは素晴らしかった。もっと力をつけて、高梨とWエースと呼ばれるくらいになって欲しいね。


スノーボードの男子ハーフパイプで、15歳の平野歩夢が銀メダル、18歳の平岡卓が銅メダルを獲得し、今大会日本勢のメダル1号となった。平野の15歳でのメダル獲得は冬季五輪の日本人では最年少の快挙。

9277d4bc.jpg
スノボには詳しくなく、ハーフパイプもあんまり見たことがないけど、素人目にも難しそうな技を2人とも決めていた。オリンピック本番で、自分の力を100%出すのは、なかなか難しいと思うけど、2人とも素晴らしい活躍だった。

オレのなかでは、スノボチームってあんまり良いイメージがない。過去の代表選手が、変な意味で大きく目立ってしまい、その割には成績がパッとしなかったため、スノボ自体を冷めた目で見てたんだけどね。

優勝したスイス選手が大騒ぎをしているなか、意外と2人とも冷静な態度だったのも含め、スノボ選手を見る目がちょっと変わった。

2人ともまだ若いので、これからも世界で活躍して欲しいね。


スピードスケート女子500メートルで、小平奈緒は2本合計タイム75秒61で5位入賞をはたした。

01a4d20f.jpg
3位との差は0.13秒。ほんのわずかだが、スピードスケートではなかなか詰まらない差。メダルの期待もあっただけに残念な結果であるが、次の1000メートルに期待したい。

しかし、一部メディアが「5位に終わった」という記事を出しているが、少し違和感。本人はメダルを取るつもりで競技に臨んでいるし、周りも期待していたことは分かるけど、まずは入賞を称えてからでは?


スピードスケートの男子500メートルは、加藤条治が2本合計69秒74で5位、長島圭一郎は70秒04で6位に終わり、メダル獲得はならなかった。

40e6d2ec.jpg
89cd095e.jpg
加藤(写真上)は3位の選手から0.28秒差、長島(下)は0.58秒差。2本滑ってこの差だけど、500メートルというスプリント競技では「大差」。

加藤は1本目のスタート直後につまづいてしまい、長島は2本目のタイムが悪すぎた。オリンピックという舞台で、ベストな滑りを2本揃えるというのは、本当に難しい。

2人とも相当悔しかったようで、レース直後のインタビューは素っ気なかったが、2人の心情を思うと理解してあげるべきかなと。

今回はオランダ勢がメダルを独占したけど、スピードスケートは採点競技や審判の判定に左右される競技と違い、純粋なタイムを競うものなので、変な引っ掛かりが残らないだけいいかな。


男子個人ノーマルヒルで葛西紀明が日本勢最高の8位に入った。

c9587924.jpg
メダル候補とメディアも煽っていたが、よくやった結果だと思う。41歳で7度目のオリンピック出場というのは非常にすごいことと思う。

でも、相変わらず葛西がトップってことは、他の選手の底上げが長野あたりから進んでいないってことの裏返し。

ジャンプはまだラージヒルと団体もあるので、他の選手が「あっ」と言わせてほしい。


フィギュア団体はロシアが優勝し、日本は惜しくも5位でメダルを逃した。

まあ、日本の戦略としては、男子と女子のシングルで得点を伸ばし、3位狙い位だったんだろうけど、トップの羽生(SP)以外は残念ながら得点が伸びなかった。

結果的には、ペアとアイスダンスの差が埋められなかったわけだけど、ペアの高橋・木原、アイスダンスのリード姉弟も良く頑張った。

5e0b921b.jpg
512e35fb.jpg
日本ではペアとアイスダンスの競技人口はシングルに比べ格段に少なく、練習環境の悪さやコーチ不足の面などから、なかなか大変のようだ。

フィギュアの団体がオリンピック種目になったことで、これからペアとアイスダンスの競技人口が増えることを期待してるけど。

ところで、ロシアの15歳・リプ二ツカヤは凄いね。SPも良かったけど、FSも凄かった。単純合計で210点を超えていた。地元ということも考え合わせると、すっごい強敵だ!


フリースタイルスキー女子モーグルの決勝が行われ、上村愛子は決勝3回目で4位、5度目の五輪でも悲願のメダルには届かなかった。

e51c7c78.jpg
b7d758cb.jpg
初出場した98年長野五輪から7位、6位、5位、4位と一歩ずつ順位を上げ、5度目の今回もあと一歩届かなかった。

7c36aa9e.jpg
最後までメダルが取れると思ってたけど、非常に残念だ。でも、すっごい感動をもらった。

決勝3回目を見てたら涙が出てきた。レース後のインタビューを見て、ついに涙腺崩壊。清々しく、爽やかであったけど、瞳の奥は光ってたな・・・。

しかし、オリンピックの神様は、最後まで上村に微笑まなかったな。


フィギュアスケート団体戦の女子SPで浅田真央は、冒頭のトリプルアクセルでは惜しくも転倒したが、その後のジャンプ、スピンなど優雅な演技で魅了、見事に挽回してみせた。

b57e5641.jpg
得点は64・07点で女子SPでは3位。日本に8ポイントを加算させ、全体の4位にチームを押し上げた。これで日本は団体戦のフリー進出を決めた。

真央ちゃんは納得いかない様子だったが、これを個人戦につなげてほしい。

しかし直前のロシア選手への声援はすごかったね。しかも個人ベストを出すような演技で、地元声援も含め個人戦でも強敵になるね。

でも逆に、これで身びいき韓国人審判に目をつけられたことも確かだ。気を付けた方がいいぞ。


毎日新聞が「五輪フィギュア:対決  浅田真央VS金妍児」という記事で金妍児を絶賛している。

五輪報道で協力する毎日新聞と朝鮮日報(韓国)の各担当記者が、2人の素顔に迫った、ということなので、金妍児の部分を書いたのは朝鮮日報の記者なんだろうけど・・・。

「ソチ五輪でも、ミスがなければ220点台は可能だ。他の選手が優勝するには、生涯最高の演技をし、金妍児が2回以上ミスすることを期待しなければならない」だってさ。

身びいき審判もいるから自信満々のようだ。

で、問題なのは、こんな記事を載せる毎日新聞だ。だいたい、朝鮮日報と協力している、ということ自体があり得ないし、その上韓国人の書いた記事をそのまま載せるなんて・・・。

毎日新聞記者は、「『採点が不公正』などという投書も届く」と書きながら、それ以上踏み込もうともしない。

日頃の反日売国っぷりを、五輪報道でもさらけだすなんて。どこまで腐った新聞なんだ!


ソチ五輪の女子フィギュアスケートの審判員に韓国人(女性)が入った。

こいつはとんでもでもないヤツで、
「浅田は技術に問題がある。キムのライバルではない」
などど、平気でキム・ヨナびいきを公言している。とても公正なジャッジをするとは思えない。

昨年のキム・ヨナ復帰戦(クロアチアでの大会)で、いきなり高得点で優勝したが、こいつが審判団にいた。

大会前、こいつは
「毎シーズン、人々を驚かせたキム・ヨナが、今度はどんなプログラムを公開するか楽しみにしている。最近停滞しているフィギュア界は、キムの登場で再び人気が盛り返して欲しいと話す審判も多い」
「昨シーズンの世界選手権でキム・ヨナの演技が終わった後、多くの審判が感動を受けたと伝えてきた。今度の五輪で皆を感動させる準備をしている」

ただただ、キム・ヨナの応援団発言。案の定、ジャンプで手をついても、おかまいなしの高得点が出たわけだ。

こいつに限らず、韓国人審判はとても身びいき。さらに日本人に露骨なほど厳しい点をつける。昨年のGPファイナルで、誰もが成功と思った浅田真央のトリプルアクセルを回転不足と判断した審判のひとりは韓国人。

ところで、ソチでの審判はジャッジはSP開始45分前に13カ国の審判から9人が抽選で選ばれ、残る4人はフリー演技に回り、あとの5人はSPの9人で抽選が行われる。

運が悪いと、こいつがSP、フリーの両方に入る可能性がある。


a080cc5b.jpg
開会式に先立ち行われた女子モーグルの予選に出場予定の伊藤みきは、直前の公式トレーニングで右足を痛めそのまま棄権した。

伊藤は昨年12月に右膝前十字靭帯を損傷。それも部分的に断裂しており、診断結果は手術が前提で全治は8カ月。素朴な気持ちとして、なぜ全日本スキー連盟は代表に選んだの?

伊藤は過去2度オリンピックに出場している実績(06年のトリノ五輪で20位、10年のバンクーバー五輪では12位)があり、さらに13年の世界選手権では銀メダルを獲得している有望選手。

とは言え、こうなることはある程度、予想できたんじゃないの? 昨年末のけがで全治8カ月だよ。とても100%のパフォーマンスが発揮できるわけがない。

代表発表前、全日本スキー連盟は
「医師の意見を無視して派遣するのは指導者である資格はない。聞いた上で総合的に判断したい」
と言っていたにもかかわらず・・・。

本人は是が非でも出たいと思ったろうし、懸命のリハビリもしてきたと思う。でもねぇ~、素人が考えてもやっぱり無理だよ。

伊藤選手には悪いけど、一流選手なら自分で判断して欲しかったと思うし、代わりに若手選手を派遣して経験を積ませる方が良かったと思うのはオレだけか??

↑このページのトップヘ