韓国の言い分をいちいち聞いていたら、疲れ果ててしまうだろう。そんな韓国(特に左派系野党勢力)は現在、福島第一原発「処理水」の海洋放出を巡って日本批判を強めている。韓国の最大野党「共に民主党」の李在明代表は、異常とも言える口調で日本批判を繰り広げている。尹錫悦大統領も併せて批判できるので、格好のネタになっている。
「『汚染水』を海洋に放出すると、最初に深刻な被害を受けるのは済州島だ」「放射能に汚染された日本産の海産物を、なぜ輸入しようとするのか」などなど。これらの言い分はまったくのデタラメだ。
福島から太平洋に放出したとして、どういう流れで「最初に」済州島に流れ着くのか? 普通に考えれば「日本海流(黒潮)」に乗り北上し、津軽海峡付近で北からの「親潮」とぶつかり、東(北米大陸方向)へ流れていく。
太平洋を一周しフィリピン沖から再度北東へ向かう(再度「黒潮」になる)。その途上、沖縄北部辺りで支流の「対馬海流」が九州西部から日本海に入る。これは確かに済州島付近を流れる。
福島沖から流れ出した「処理水」が済州島に流れ着くとしても2~3年かかる。その間に「処理水」は海水となにも変らなくなっている。済州島が「最初に深刻な被害を受ける」って言いがかりにもほどがある。韓国の地理の授業では何を教えているのか?
さらには、韓国は東日本大震災直後から「海なし県」である群馬県や栃木県をも含む8県の「水産物」の輸入を禁止している。それ以外にも、野菜やキノコ類、お茶なども輸入禁止(輸入制限含む)にしていた。解除された品目もあるが、昨年新たに山形県産のキノコ類が「輸入制限」になっている。
未だに新規追加していることにも驚くが、尹錫悦大統領も「福島産水産物は輸入しない」と明言している(これはこれで、根拠のない発言だが)。それを「なぜ輸入しようとするのか」って、これも言いがかりに過ぎない(尹大統領を擁護するわけではないが)。
そんな李在明だが、最近では「(処理水のことを)これからは『核廃水』と呼ばせてもらう」だそうだ(6月19日、ハンギョレ新聞)。
李在明は昨年の韓国大統領選で、当選した尹大統領に対して得票率わずか0.73%差で敗れている。一歩間違えば、いまごろ大統領として先頭にたって日本批判を繰り広げていたかもしれない。
自分の国の古里原発からは福島第一原発「処理水」の倍以上のトリチウム濃度水を海洋抄出しているにもかかわらずだ。しかも上記のように地理的(海流無視)にもありえない話(明らかなウソ)で日本を攻撃する。それも最大野党の代表がだ。
しかも李在明は現在、背任や収賄など5つの罪で在宅起訴されている刑事被告人ある。それでも左派系の支持は揺るがない。「次の指導者は?」との調査では堂々トップである。
これが韓国である。自分らに都合が悪いデータは国民に知らされない(古里原発からトリチウムを含んだ処理水が海洋放出されていること)。明らかなウソ(福島から放出された処理水が、真っ先に済州島に流れ着く)を言っても、日本批判ならば国民は受け入れる。
5年~10年後に体調不調を起こした人たちが、原因は日本が「汚染水」を海洋初出したせいだなどと、日本政府や東電を訴える。そして韓国司法は、何の根拠もないが国民に迎合し韓国人勝訴の判決を出す。けっこうな確率で、この未来予想(予言)は当たると思うぞ。
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「福島第一原発の『処理水』は韓国の日本攻撃ネタになっている」
「韓国がまた福島第一原発の『処理水』にいちゃもん」
など、多数