「地域ブランド調査2025」の「都道府県魅力度ランキング」が発表され、群馬県は昨年の41位から少し順位を上げ39位だった。初の30位台となる。

都道府県ランキング2025 (1)
1位は北海道。都道府県の調査を開始した2009年から17年連続の1位。以下、2位京都府、3位沖縄県でトップ3は昨年と同一。4位に神奈川県(昨年5位)が上がり、東京都が5位(昨年4位)。神奈川県は一昨年の7位から5位、4位と順位を上げてきた。「都会的な横浜市と歴史的な鎌倉市という、2つの都市が両輪にある」のが要因と分析されている。

多少の順位の変動はあってもトップ10は大きな変化はないが、その中で14位から9位に上昇したのが奈良県。歴史的な価値が再認識されたのかな?

都道府県ランキング2025 (2)
毎年上位ランク以上に注目を集めるのが下位争い(特に最下位)。今年の最下位は埼玉県! 2021年の45位以降、22年・45位、23年・45位、24年46位と確実に順位を下げ、遂に最下位にたどりついた(笑)。

昨年最下位の佐賀県は45位、46位の茨城県は変わらず46位。44位は鳥取県(昨年も44位)、43位は山口県(昨年も43位)。下位の顔ぶれも固定化してきたイメージ。

そんな中、群馬県は39位。なんと、昨年の41位から2つ順位を上げ、初の30位台! 知事の山本一太が毎回々々「統計学的に意味がない」とか「信頼性に欠けている」とか知事会見で文句を言って笑われていたけど、それが逆に群馬県が全国から多少目を向けられる切っ掛けとなったのなら喜ばしいことだ。

今回、お隣の栃木県と同一の39位となった。栃木県が3年連続の39位と足踏みにしている間に追いつくことができた。さあ、来年は栃木県を追い越せるかな?


「都道府県魅力度ランキング」なんて山本一太の言う通り、統計学的な意味などまったくなく、ただのイメージでしかない。そんなことはみんな分かって楽しんでいる。だから下位ほど話題になる。「統計学的に問題だぁ~!」なんて無粋なことを言ってはいけないのだ。

この調査は「ブランド総合研究所」の商売道具、つまりは「営業ツール」だと言うこと。この結果を基に各種のビジネスを展開している。「〇〇県(市町村)さんの魅力度を上げるお手伝いをしますよ」「職員セミナーはどうですか?」「研修の講師を派遣しますよ」ってこと(表向きは否定しているが)。