衆参両院の首相指名選挙で、自民党の高市早苗総裁が第104代首相に選出された(10月21日)。日本の憲政史上、初の女性宰相が誕生した。

高市新首相の立ち位置は保守派とされる。現在の非常に「左傾化」しているメディアに毒された世の中では「保守=右派」となるのだが、世界的に見れば「普通」の考え方だ。自称リベラルの「極左メディア」から見れば、みな右に見えているだけ。

まあ、ここでそんな「左右議論」や「保守だリベラルだ」と言いたいのではない。朝日新聞の高市批判が余りにも「自分のことは棚に上げて」で、笑ってしまったことを紹介したいだけだ。

それは朝日の社説「政治家の言葉 社会を蝕まないために」(10月12日)。高市首相(当時は未就任)の奈良公園のシカ発言や外国人犯罪者の不起訴問題発言を取り上げ、「国のかじ取りを担おうとする人の口から、排外主義的な主張が繰り出されること自体が残念だ」「自らの言葉の根拠が正確か(など、中略)責任も感じられない」と批判する。

そして「政治家にとって言葉は武器と同時に命でもある。市民もメディアも、政治家の発する言葉の真偽を確かめ、見極める力を養う必要がある。偽・誤情報を口にすれば命取りになる、と自覚させるために」と締める。

ん? 相当上からものを言っているが、主語を「新聞」に変えたらどうなる? 発言を「記事」に変えたらどうなる?

「新聞にとって記事は武器と同時に命でもある。市民もメディアも、新聞記事の真偽を確かめ、見極める力を養う必要がある。偽・誤情報を記事にすれば命取りになる、と自覚させるために」となる。非常にすっきりするね。新聞のところを具体的に朝日新聞としたら、もっとすっきりする。

朝日は意図的に「偽・誤情報」を記事にしてきた(つまりは捏造)。日本や特定の人物を貶めるためや、世論を特定(朝日の意図する)の方向へ誘導するためにだ。そんな朝日が高市首相に対して「自分の言葉に責任も感じられない」「偽・誤情報を口にすれば命取りだぞ」とか、よく言えたものだ、

従来、新聞などオールドメディアが情報を独占していた。そのため朝日などは好き勝手に情報を「加工」して来た。それがSNSの広がりによりバレてしまった。だからオールドメディアはやっきになって「SNSはウソばかり」「SNSを規制しろ」と言っている。

それだけでも相当恥ずかしいことだが、他者を批判するために過去(現在もかな)の自分のことなど微塵も反省しない態度は許されないだろう。結局は、恥を知らない朝日に何を言っても無駄だということのようだ。