自民党と公明党が連立を解消したことで、立憲民主党が政権に色気を出し始めたことは爆笑ものだ。相変わらず理念・政策無しの「数合わせ」発言に終始している。野党連携(連立)で国政を担おうと考えるのなら、当然のことながら基本政策の一致は必要だ。
ところが立民の安住幹事長は、国民民主の玉木雄一郎代表を念頭に「理念は大事だが、きれい事でごまかしているうちは本当ではない」と言い放った。まったくもって呆れるばかりの発言だ。国家観が違う政党が連立して国民に対し何を約束し、それをどう実現していくのか? 長期的視野など無いに等しい戯言だ。
立民はまともな国家観を持っていない連中の集まりだし、それをまとめられない野田もその程度の政治家でしかない。
ただ、ここで言いたいのは立民のレベルの低さではなく(もう当然のことなので)、安住発言を報じた共同通信の記事のおかしさだ、
安住発言を共同通信は「安住氏、玉木代表に苦言 首相指名で『きれい事』」との見出しをつけた。記事の中でも「基本政策の一致を理由に挙げて難色を示す国民民主党の玉木雄一郎代表に苦言を呈した」と書いている。
共同通信は「苦言」の意味を知っていて使っているのか?
「苦言」とは「相手の成長や改善を促すために、あえて伝える厳しい忠告や意見のこと」「単なる批判ではなく、相手のためを思って指摘する建設的な意見であり、言われる側にとっては耳の痛い言葉だが、従うべき内容とされている」。
当然そこには「苦言を呈する」側の方が、人間的に上位(知識や経験が豊富など)にあることが前提となる。共同通信は安住の方が玉木より上位にいると考えているから「苦言」との言葉を使ったのだろう。
それは安住の言っていること(理念・政策ではなく、数合わせでも政権と獲ることが重要)を、共同通信も是としていることを表わしている。たかが通信社風情が政党党首に向かって「野党連立政権を作れ」と言っている。
安住の国民をバカにしたも同然の「戯言」を「苦言」と言うのは、そういう解釈をせざるを得ない使い方だ。記事作成者も安住と同じ意見だからだろう。事実を報じるのではなく、そこにイデオロギーを混ぜ込むからオールドメディアは信用されない。
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