10月6日は「中秋の名月」だった。ただ残念ながら空は曇天。月明かりさえ見られず。まあ、こんな年もあるさ。西日本は「晴れ」もしくは「薄曇り」の場所が多かったようで、ネットには多くのきれいな「中秋の名月」写真が掲載されていた。

中秋の名月2025 大坂
これは「アストロアーツ」に掲載されていた大阪の方の投稿写真(10月6日22:11)。素晴らしい写真なのでい拝借させていただいた。

「中秋の名月」は旧暦(太陰太陽暦)の8月15日に見える月のこと。今年は「中秋の名月」が満月ではなく、満月は翌日の7日。昨年も「中秋の名月」は満月ではなかった。実は「中秋の名月」が満月になるのは、意外と珍しいのだ。次に満月となるのは2030年までない。

これは月の公転軌道が楕円形であり、新月から満月までにかかる日数が13.9日から15.6日の間で変化することに起因する。いつも15日間ではないと言うこと。さらには、これが「中秋」が9月中旬から10月初旬の間で変化することにも繋がっている。今年の10月6日は、近年ではもっとも遅い(昨年は9月17日、一昨年は9月29日など)。

日付が変わって、7日の満月は見られるかな? と期待していたのだが、夜中の天候は回復せず。7日の夜にも期待したのだが、やはり曇天。時々霧雨まで降る残念な空模様。ついてないなあ。

満月 10.07 大阪
「中秋の名月」撮影者の方の満月写真も拝借(10月7日2:34)。

満月の名称
10月の満月は「ハンターズムーン」と呼ばれる。これはネイティブアメリカンが、農作業などの時期を満月を基準に判断していたことによるようだ(名称の図は「日本気象協会」から)。10月が「ハンターズムーン」と呼ばれるのは、月明かりが強いためハンターたちが狩りを行うのに適しているから。

*9月を「コーンムーン」、10月を「ハーベストムーン」としているものもある