自民党の新総裁に高市早苗氏が選出された。これに対する立憲民主党・野田代表のコメントを毎日新聞が報じている。ただ、この記事がちょっと野田を買いかぶり過ぎていて。「立憲・野田代表『旧安倍派登用ならがっかり』 高市総裁をけん制」(署名は富美月)。
野田は高市新総裁に対しエールを送りながも「適材適所という言葉で旧安倍派の人たちを登用していくようなことがあれば、がっかりするだろう」と述べたという。どこかの泡沫政党の党首のように批判しかしない狭量さとは、多少の違いを見せている。
毎日の記事のどこに「野田を買いかぶり過ぎ」と感じたかというと、旧安倍派と登用するならという下りに、それを「けん制した」とあったからだ。
「けん制」とは、あらかじめ警告を発したりすることで、相手の自由な行動を抑制しようとすること。つまりは、毎日は野田の言動が高市新総裁の行動に対して圧力が掛けられると考えていることだ。
バカらしい。野田の言動が高市新総裁に響くことは、まず無いだろう。直接の圧力だけでなく、間接的な「駆け引き」にすらならないだろう。現在の野田、立民ともに何の影響力も無いからだ。
自民党は「衆院選」「東京都議選」「参院選」と3連敗しているが、立民も実質3連敗しているようなものだ。衆院選は議席こそ増えたが、比例票まったく増えず。これは選択肢が無い中の消去法で議席が増えただけのこと。
そんな政党の代表が何を言ったところで、高市新総裁には届かない。それなのに、毎日は野田のコメントを「けん制」と表現した。買いかぶりもいいところだ。国民の多くは立民に期待していない。批判だけで何もな成すことが出来ない政党を求めていない。
野田のコメント(旧安倍派云々)は「けん制」ではなく、批判するぞという「予告」と考える方が自然だ。それしか能が無いからだ。高市新総裁も不記載で批判を受けた議員を「使う」と言っているから。
毎日新聞は中共に助けてもらって、やっと生き延びている凋落企業でしかない。そのため毎日が書く記事には、すべて中華フィルターが掛かっていることは周知の事実だ。何ごとにも中共の顔色をうかがい、広告を止められないようにするしか生き延びられない、惨めな企業だ。
そんな毎日の記事が高市批判と相対的な立民持ち上げになるのは、当然のことである。分かってはいるけれど、野田コメントに「けん制」とは相当恥ずかしいぞ。
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