朝日新聞がやっと広陵高問題について社説で言及した。「広陵高校辞退 暴力を根絶するために」(8月17日社説)。広陵高が「夏の甲子園」を途中辞退したのは10日。1週間も経っての社説だ。

ちなみに、読売新聞と産経新聞は13日に社説を掲載している(「広陵甲子園辞退 SNS中傷招いた対応の甘さ」読売、「広陵の甲子園辞退 これでは後味が悪すぎる」産経)。毎日は未だ。恐らく毎日は社説で書かないだろう。何かを書けば「春の甲子園」主催社としての自身に跳ね返ってくる。今後の成り行きをみているのだろう。

朝日の社説を見ると「(暴力)根絶へ向けて何ができるか、改めて考えねばならない」で始まる。以下、その具体的手法を朝日なりに考えたことが書かれているのかなと推測するが、実は違う。

現在報道されている内容をベースに、淡々と時系列に書いていく。そして「高野連と夏の甲子園大会を共催する朝日新聞社は、対応を考えねばならない」。ここでも「何が出来るか考える」と書く。もう社説も後半だぞ。また「考える」か?

そして、「より透明性の高い仕組みを目指してどんな手を打てるか。高野連とともに責任と役割を積極的に担っていきたい」。言葉は違うがまた「これから考える」と書く。これほど見事な中身ゼロの社説も珍しい。まさしく、スッカラカン。

社説のタイトルにあるように「暴力を根絶するために」朝日は具体的にどう対策・改革していくのか? を何も書かないで、これは何を言いたいがための社説なのか?

その答えは最後の2行にあった。「今回の一連の問題でも、不確かな情報や多くの個人名がSNS上で飛び交い、人権侵害の連鎖が懸念されている。ネットにまつわる課題への対策のさらなる検討が急務だ」。

あぁ、これが言いたかったのね。朝日は「広陵高校辞退 暴力を根絶するために」なんてタイトルを付けておきながら、実はSNS批判をしたかったってこと。大会会長である朝日社長が「(辞退は)残念だ」「SNSでの誹謗中傷をやめろ」なんて言ってるんだから(広陵高の辞退を受けて10日の会見)。まあ、しょうがないかな。

それにしても、これほど中身の無い社説は久しぶりだ。もともと、朝日の社説に中身はないけど、それにしてもだな(苦笑)。