卒業式の最中「『君が代』は歌いません!」とのプラカードを掲げた父兄の話を書いた中で、君が代斉唱時に起立しない教員のことについても少し触れた。
(「恥という言葉を知らない左翼は嫌われる」参照)


この女性は一部ではそれなりに有名な教員。「不起立界のジャンヌ・ダルク」と称された左翼教員「N」だ。2011年に定年退職している。複数回の処分を受けたが、定年まで教職をまっとうできたことには呆れるしかない。
Nは日ごろから学校内で「OBJECTION HINOMARU KIMIGAYO」(日の丸・君が代反対)と書かれたトレーナーを着ていた。教育の場に政治的主張を持ち込んでいたのだ。これだけでNの非常識さが分かるというもの。
こういう活動家ともいえる左翼教員の周りには、多くの支援者と称する「お仲間左翼」が集まる。ある卒業式では「君が代不起立」「日の丸・君が代強制反対」といった物々しい横断幕を掲げた支援者が大挙押しかけ、本人は英雄気取りで拍手と歓声の中を入場。そして当然の不起立。
一番の被害者は卒業式の主役である卒業生とそのご家族。自分たち(自分の子ども)の卒業式で、個人の思想・信条とやらをこれでもかと押し付けられ、支援者と称する無関係者がガンガン騒いで式典の邪魔をする。本当にいい迷惑だ。「主役はオレたちで、あなたではない! 外でやってくれ!」って感じだったろう。
こういう教員に共通するのは「公私の区別」のつかない人間だと言うこと。「君が代は嫌だ」という「私」と、「公立学校の教員」という「公」が分かってない。何かと言うと「思想・信条の自由」を持ち出すのも噴飯ものだ。
「思想・信条の自由」は否定しないが、「公立学校の教員」という「公職」についている限り、「私」よりも「公」が優先さるのは当然だ。税金から給料が支払われる公立学校の教員なのだから当然のことだ。
Nは「不起立で誰にも迷惑を掛けていない」と言うが、そんなことはない。厳かであるべき式典で、勝手な行動を取ることが「迷惑」に当たらないと考える神経が信じられない。それに上司(教育委員会や校長)の職務命令に違反している。指示(命令でもある)に従わない職員がいることで、組織の統制が乱れることも「迷惑」であるのは当たり前だ。
仮にNが極左学校の管理者の立場だったら、逆のケース(君が代を歌うなとの指示・命令に対し大声で斉唱する教員)にどう対応する? 是非聞いてみたいものだ。
Nは教員を志した理由として、短大生の時に読んだ現代史の本に衝撃を受け、正しい歴史事実を伝えたいと思ったと言う。どんな「とんでも本」を読んだのか知らないが、後に式典での「君が代斉唱」時の思いを語っている。
「国歌斉唱と司会が発声するや、心臓はバクバク。日本軍が侵略した中国で銃剣を持たされ、中国人の捕虜を『突け』と命令された初年兵の姿が出てきました。私は『お前は突くのか』と問われているよう。突かなくてよかった」。
どうやら、起立したら「突く」ということらしい。しかし、この妄想は何? ここまで来ると、申し訳ないが精神的な疾病を患っているのではと心配になってしまう。中国のどこで? いつ? こんなことが行われたと言うのか。中国大陸での旧日本軍は、残虐非道との中共のプロパガンダに乗せられているだけだ。
現在もこういう教員は存在すると思われる。教職員組合(日教組・全教・全日教連)の組織率はかなり下がっている。とは言え、未だに日教組の教育研究全国集会(教研集会)などでは極左思想に基づく取り組みが紹介されている。こんな教員は子どもたちの未来に対し、何の役にも立たないし貢献もしない。
個人的に忘れられない教員は、夏休みの宿題に「中国の旅」(朝日新聞・本多勝一著)の感想文を出した「地理」担当。こいつのことは今後も忘れないだろう(苦笑)。
コメント