自家製の「けんちん汁」をいただいた。しかもお二方から。ありがたいことだ。

けんちん汁 (1)
けんちん汁 (2)
上はゴルフ仲間のKさんから、下は叔母から。

「けんちん汁」は鎌倉市の建長寺発祥の精進料理といわれる。大根・にんじん・ごぼう・里芋・こんにゃく・豆腐などをごま油で炒め、しょうゆや味噌で味を調えたもの。

全国各地の郷土料理となっており、地域によって具材(油揚げや厚揚げ、しめじなど)や味付け(しょうゆや味噌)が異なる。いただいた「けんちん汁」でも味付けや具材が異なっている。「家庭の味」の違いもあるかもしれない。共通なところは「具だくさん」かな。

うちの母もよく「けんちん汁」を作ってくれたが、叔母と同じレシピだったと思う。やはり姉妹だ。と言うか、これは実家の祖母の味かもしれない。そのためKさんから「けんちん汁」をいただいたとき新鮮味があった。家庭によって味付けや具材が違うんだなと。

もちろん、どちらの「けんちん汁」も大変美味しかった。

最後に少し「けんちん汁」について書くと、「けんちん汁」は建長寺のお坊さんが作っていたため「建長寺汁」がなまって「けんちん汁」らしい。「精進料理」が発祥のわりには豊富に野菜などの具材が入っているのは、もともと野菜くずを無駄なく用いて作ったからといわれる。また、豆腐を崩して入れるのも、落として崩れてしまった豆腐を洗って使ったからといわれる。

この由来のようなものは、もちろん「諸説あり」なのでご了承を。