産経新聞の1月1日1面に「選択的夫婦別姓、小中学生の半数が反対、初の2000人調査『自分はしない』6割」との記事が載った。選択的夫婦別姓制度の導入をめぐり、小中学生のほぼ半数が「家族で名字が変わるのは反対」と考えているという内容。
選択的夫婦別姓に関する世論調査(政府や報道機関など)の多くが成人が対象で、夫婦別姓の影響を受ける子どもたちの考え方が統計的に明らかにされたのは初めてという(回答は中学生1,800人、小学生約150人)。
その結果、「法律を変えたほうがよい」「変えないほうがよい」「よくわからない」は、ほぼ3割ずつに分かれたが、夫婦別姓で両親や兄弟姉妹と違う名字になることは「反対」49.4%、「賛成」16.4%と反対が半数を占めた。
また法律が変わった場合、将来自分が別姓を選択するかについては「家族で同じ名字がよいので別々にはしたくない」が約6割との結果だった。
「(選択的)夫婦別姓」についてはいろいろな意見があるが、小中学生が「夫婦別姓」についてどう考えているのかが分かる、ひとつの調査結果と言える。
これに「ケチ」を付けたのが朝日新聞・中野渉。「えっ、聞いた相手が小中学生ですよね。それを元日朝刊の1面トップにするって・・・」Xにポスト。どうやら中野は子どもの意見など聞く必要がないという意見のようだ。
中野のプロフィールを見ると「イスラマバード支局長、ハフポスト日本版ビジネス&マネー編集長、GLOBE編集部など経験」などとあり、それなりの経験がある記者のようだ。現在は千葉総局茂原地区担当とある。入社年(1997年)から換算すると50歳くらいか。
朝日は「選択的夫婦別姓」をゲキ推ししているので、それに反する結果の世論調査など論評に値せずと言ったところか。さらには調査したのが産経新聞で、しかも対象が小中学生。なおさら「こんな結果」なのだろう。
「夫婦別姓」問題で大きく言われるのが子ども名字だ。両親のどちらかとは違う名字になるので、「子どもがかわいそう」「子どもが困る」との意見(批判?)は多い。これに対し朝日は過去に「『夫婦別姓は子がかわいそう』と言う人へ 子どもの声は」との記事を載せている。
中身はたった5人(しかも対象は9歳~21歳、小中学生に該当するのは2人)の意見を以て「子どもは気にしていない」との結論。まあ数は別にして、子どもの意見を聞いているじゃないか。
自社の意見に都合が良い内容なら2人(小中学生に該当)でも「子どもは困らない。夫婦別姓に問題なし」で、都合が悪ければ約2,000人の結果でも「小中学生の意見など意味はない」って、さすが朝日だな。
「子ども議会」みたいな感じで、小中学生が議員に模して知事や市町村長に意見や要望を言うイベントを朝日もよく報道しているが、中野はその自社記事をどういう気持ちで読んでいるのだろう(実際に昨年12月24日に載っている)。「子どもの意見を聞くイベントなんて無意味。こんな記事を載せる会社はどうかしている」って思ってるのだろう。
新型コロナ対策として公立学校が臨時休校になった際(2020年)、朝日は共産党が仕掛けた党員の子弟(小学生)に「学校に行きたいです」と発言させた政府批判を大々的に報じていたけど、あれも中野はどういう気持ちで読んだのか。「子どもの意見なんて載せて何を考えているんだ」と思っていたんだろうな。
恐らく、いずれもそんなこと思わなかったはずだ。都合が良ければ「子ども意見は貴重だ」で、都合が悪ければ「子どもの意見なんて意味はない」だからだ。図らずも、年明け早々に朝日記者のバカさ加減を、改めて世に知らしめたってこと。
本当に朝日記者のご都合主義には呆れるばかりだ。
コメント