2024年も余日僅かとなったが、日本にとって今年最大の不幸は石破茂が首相になったことだろう。何を血迷ったか、自民党は10月の総裁選で石破を選んだ。決選投票で石破に投票した189名の国会議員は、何を思い投票したのだろう?

自分は安全な位置にいて、後ろから安倍首相(当時)を撃ちまくった卑怯者。きれい事を言うと一見正論のように聞こえるが、実際は物事を達成や解決には導かない。すべての事象は影響し合っているので、ひとつ解決しても総合的には却って悪化することもある。

責任のない人間はそういうことを平気で言う。反安倍の朝日新聞が石破を異常なほど持ち上げたのは、石破が安倍元首相に批判的であっただけでなく、物事の本質がわかっていない上辺だけの同類だからだ。

石破茂
そんな石破が12月27日に東京都内で講演し、「普通の大臣の何倍もしんどい。なんせしんどい」「新聞読んだら誰も褒めてくれないし、ネット見たら何だか本当、悲しくなる。寝る時間はほとんどないし」と、ぼやき交じりに語り会場の笑いを誘ったという。

まあ、聴衆を笑わせようとした言葉だろうし、講演の全文を読んだわけではないのでここだけで批判するのは慎むべきだとは思う。思うのだが、お気楽に後ろから攻撃していた人間が、冗談交じりとはいえ言って良いこととは思わない。まったく笑えない!

首相とはそういうものだ。5回も総裁選に挑んだ末に当選した人間として、自らの立場を茶化してはいけない。ましてや本来なら辞めなければいけないほど衆院選で大敗を喫したにもかかわらず、首相のイスにしがみ付いているんだから。

それにしても石破本人もそうだが、その閣僚連中も酷いことこの上ない。訪中した岩屋外相が「中国大好き」とばかりに、中国の属国になろうと猛進している。安倍元首相が積み上げてきた対中政策が岸田で媚中に流れが変わり、これで一気に振り切ってしまった感がある。

2025年は「戦後80年」。8月まで居座られたら、どんな談話出すか分からないぞ。未だに村山談話(1995年の戦後50年)に縛られているのに。下手をすると、取り返しの付かないことになる。

自民党総裁選で石破に敗れた高市早苗や、高市に投票した173名は何を思う? とりあえず予算をまとめさせて、揉めれば首と引き換えでとか考えている? それとも、どうせ来夏の参院選で負けて終わりと思っている?

その間に好き勝手やるぞ。現在の媚中の次は媚韓をもっとやるのは明らかだ。予算の4月、参院選の7月では遅いぞ。今すぐに石破を辞めさせろ。衆院選直後の石破おろしは大きな動きにならなかったのは、少数与党状態で政権運営の展望が見えないと考えたのかもしれないが、参院でも少数になったら目も当てられないぞ。

自民党を強く支持しているわけではないが、左翼政党である立憲民主党に政権を渡すことなどあってはならない。内政も経済も外交もすべてが底に沈んだ「悪夢の民主党政権」の再来など想像したくもない。

2025年がいろいろな意味で良くなることを期待している。