立憲民主党代表・野田佳彦がフジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演(12月8日)。以前同番組内で「約束」していた「旧文通費」の領収書公開を無視していたことを突っ込まれ、つまらない言い訳三昧で無様な姿を晒した。

立民代表選2024
何の話題にもならなかった9月の立憲民主党代表選。その立候補者4名が同番組に出演(9月8日)。その際に橋下徹から「(旧文通費の)領収書公開なんて今日からでもできる」と言われると、候補者(野田の他、枝野幸男・泉健太・吉田晴美)全員が「来月からやる」と明言。ところが12月8日現在、誰も公開していないのが明らかになった。

野田の言い訳。「領収書は整理し、もう公開できる状態まで来ている」だそうだ。じゃあ、早くやれよってことなのだが、野田は言うに事欠いて「(国会議論の)結論に影響を与えてはいけないと思った」「方向性が違うことをやったら党に迷惑をかけると思ったので」。

笑うしかない。9月23日に当選してから既に3ヶ月。端っからやる気がなかったのは一目瞭然。自分らの発言を国民(立民支持・不支持関係なく)は覚えていないだろうと、高を括っていたってこと。

代表選候補者がTVで国民(国民が言い過ぎなら立民党員・サポーター)の前で有言したと言うことは、それは明確な「公約」。しかも野田は当選者。代表が「(10月から)やる!」と言ってるんだから、影響がどうだ党がどうだなんて、何も関係ないこと。代表が「みんなやれ!」で済む話だ。

それなのにつまらない言い訳をしたあげく、「年内には10月・11月分は必ず公開したい」「絶対公表する」。これは自分の分だけで、党としての話ではない。しかも、他の立候補者についても「他の方の分は把握していない」。把握していないなら「すぐ公開してもらう」となぜ言えない。情けない代表だ。まあ、自分で公開しない他の3人も、舐めているとしか思えないが。

立民らしいと言えばそうかもしれない。政治資金パーティー禁止法案を提出しているにもかかわらず、党幹部が政治資金パーティーを開催(安住淳)。他にも多くが開催予定で、大きな批判を浴びた(今年5月)。

企業・団体献金の廃止を以前(旧民主党時代)から訴えているが、昨年まで当該献金を受け取っていたことも分かっている。「旧民主党と立民は別政党です」との、いつもの言い訳でやり過ごすか?

結局はただの批判屋でしかないと言うこと。相手(自公政権)の反対のことを言って批判するだけ。自分で建設的な公約を有言し、それを実践しようなどとは露ほどにも思っていない。まったく信念の欠片もない政治屋集団だ。

先の衆院選で立民は50議席増やしたと言っても、それは実力値ではない。その証拠に比例票はほぼ増えていない(前回比で、たったの7万票プラス)。自公が勝手に転けただけだ。立民の政策が支持されたわけではない。「裏金がぁ~」しか言ってなかったけど(苦笑)。

野田も衆院選後、まずやることは「紙の保険証を使えるようにすること」とか言い出すレベルの低さ。ボロ負けした自公からの政策協議にすら、当然のように入れてもらえない。そりゃそうだ、自分が約束した「公約」すら守らず、指摘されて慌てて「すぐやります」なんて言うヤツのことを誰が信用するだろうか?

野田が少しでも党としての信用を得ようと考えるなら、年内に所属議員全員に「旧文通費の領収書」を公開させることだ。それが第一歩なのだが、まあ無理だろう。政治資金パーティー問題の際の岡田克也(当時幹事長)の発言が象徴的だ。

「何か規制をするからといって、それを主張したら法律ができるまでに自分たちで手を縛らなきゃいけないなんて話はない」。まさに「バカに付ける薬はない」だ。