「地域ブランド調査2024」の「都道府県魅力度ランキング」が発表され、群馬県は昨年の44位から少し順位を上げ41位だった。

都道府県魅力度ランキング2024 (1)
1位は北海道。都道府県の調査を開始した2009年から16年連続の1位。不動の王者と言って良い。以下、2位京都府、3位沖縄県、4位東京都。ここまでは昨年と同一。5位に神奈川県(昨年7位)が上がった。

昨年13位の長野県が8位、同14位の静岡県が9位とトップ10入り。逆に同8位だった奈良県は14位、同10位の長崎県は12位に後退。

都道府県魅力度ランキング2024 (2)
12位や14位でも充分上位だと思うが、例年盛り上がるのが下位争い(特に最下位)。今年の最下位は佐賀県(昨年46位)。2年ぶりの最下位転落。最下位と言えば茨城県だったのだが今年は45位。

ブービーの46位は埼玉県。昨年の45位からさらに後退。もう後がないぞ(笑)。北関東(群馬県・栃木県・茨城県)勢が、いつも3県で最下位を争っていたのだが、最近は埼玉県がすっかり北関東の仲間入り。群馬県や栃木県よりも下位が続いている。栃木県は今年も39位と北関東勢最上位。羨ましいぞ(笑)。

「都道府県魅力度ランキング」に乗っかって順位を楽しんでいるが、こんな調査に統計学的な意味合いがあるわけでもなく、ただの「イメージ」でしかないのはみんな分かっていること。だから下位ほどネタになる(下位しかネタにならない)。真ん中あたりの25位じゃ、ネタにも話題にもならない(ちなみに今回の25位は山梨県)。

決して群馬県が下位だからの負け惜しみではない。「〇〇県に魅力を感じますか?」との問いに対し、「とても魅力的」を100点、「やや魅力的」を50点、「どちらでもない」「あまり魅力を感じない」、「全く魅力的でない」を0点としているような調査に、どういう数学的な意味があるのか?

この調査の項目は多岐にわたり、その結果は有料で販売されている。言い方は良くないかもしれないが、日本人のランキング好きに目を付けた「商売」でしかない。「データを元に、〇〇県(市町村)さんの魅力度を上げるお手伝いをしますよ」「職員セミナーはどうですか?」「研修の講師を派遣しますよ」ってこと。

もちろん実施元は否定をしているが、いろんな自治体や役所など、さらには企業への「営業ツール」ってこと。毎年、下位県の知事さんが騒ぐ(文句を言う)けど、騒げば騒ぐほど話題となり、逆PRしてあげていることになる。だから笑っていればいいってこと。