朝日新聞に「旧校舎で女性タレントら120人の制服撮影会 『性的興行』と反対も」という記事が載った(8月12日)。署名は稲垣直人。
埼玉県鴻巣市で2年前に閉校した市立小学校校舎を利用し、制服・浴衣の撮影イベントが開催されるというもの(13日~15日)。このイベントに女性市議会議員(社民党)などが「反対」の声を上げているという記事。朝日によると、近隣住民らも「少し前まで子供たちが学んでいた校舎での性的な興行と言え、ふさわしくないと反対している」という。
しかもイベントを企画した業者は、昨年埼玉県営公園のプールで水着撮影会を企画し、過度な露出の水着撮影をしていると指摘された事業者のうちの1社。ちなみに、このイベントは共産党県議団の反対などで中止になっている。
筆者の稲垣は「ふさわしくない」との考えをもっているようだ。しかしそこには「客観性」とか「複眼的」(これは朝日の好きな言葉)といったものの見方はまったくない。しかも記事中には論調の根拠がまったくない。どうして、こんなに突っ込みどころ満載の記事を書くのか。下手くそだなぁ。
制服の撮影会って「性的」なの? もちろんそう考える人もいるだろうが、そんなことはないと言う人もいるだろう。その割合はどうなの? 朝日にデータあるの? 制服(のような)服装をしているアイドルは山ほどいる。「撮影会」だと「性的」? ライブなどで写真と撮るならOK? それとも「性的」?
つまりは「性的」と考える人もいるが、そうでない人もいる。圧倒的に「性的」ならそのデータを示さないといけない。それをしないと、少数意見で物事が判断される歪んだ社会を示すだけになる。朝日はそれを望んでいるようだが(朝日はいつも少数派だからね)。
また、近隣住民からは「つい2年前まで子どもたちの学び舎だった。住民感情として受け入れられない」と書くが、この意見は多数派なのか? 何人に聞いて賛否はどうだったのか? 「性的」と答えた割合は?
これも同様で、根拠が示されていない。都合の良い意見だけを書いていると疑われるぞ。さらに言えば、この住民は一般人だよな? 近隣住民「ら」などとの表現も記事中に出てくるが、反対の中心になっている市議や市民団体(左翼団体)関係者の談話じゃないだろうな? それ以前に、実在する人物だよな?
昨年の水着撮影会を企画した1社とも書く。これも明らかな「印象捜査」。水着撮影会を企画するようないかがわしい業者って言いたいのか? 営業妨害だな。じゃあ、朝日新聞を紹介する際に「過去から捏造記事を書きまくっても、何ら反省しないクズ新聞」との表現でいいよな。文句言うなよ。
稲垣のずるいところは、これだけ露骨に「性的だ」「ふさわしくない」的に書きながら、その論拠(データ)を示していないことだ。当然、撮影会を「問題ない」と考えている近隣住民もいるはずだ。そういう声は無視している(記事中にまったく出てこない)。
社民党市議と一緒になって特定の思想を垂れ流すのが朝日だと言うこと。そこには日ごろから朝日が多用する「多様性」などみじんも感じられない。結局はいつもの朝日の言い分である、自分に都合良く「多様性」を使い、都合が悪い場合は「差別」だと言う(今回の場合は「性的」)。
こんな記事に自称・識者がコメントを寄せている。あるアホは「住民からの反発を呼ぶようなイベント」などと書いている。稲垣の印象操作に見事に乗せられていて滑稽だ。記事をどう読んでも近隣住民の「多数」が反対しているとは書いていない。「近隣住民『ら』」とか「住民と複数の市議、市民団体関係者『ら』」と稲垣が書いた意味を理解できていない。
これが朝日の「角度」を付けた記事だということ。「角度」をつけて朝日の主張を事実のように潜り込ませているだけ。「角度」を付け過ぎて後ろにひっくり返ったことが何度もあるのに、朝日ってまったく懲りないんだよなぁ。そういうバカなところが朝日が朝日たる所以だが。
コメント