6月16日に投開票が行われた沖縄県会議員選で、玉城デニー知事に批判的な自民・公明両党などの反知事派が28議席を獲得し過半数を制した。

朝日新聞が社説でどんな論調をするのかと楽しみにしているのだが、未だに載せない(6月23日0:00現在)。もちろん一般記事では書いている(報道している)のだが、社論として書くべきだろう。過去、沖縄に関しては何かというと「民意に従え~!」と書いてきたのだから。

実はある予想をしていた。今回の県会議員選の投票率は45.26%で、前回の46.96%を下回った。これを踏まえ、朝日は「低投票率がぁ~!」路線で行くのかなと思っていた。朝日と言えば、都合の悪い選挙結果はすべて「投票率が低いからだぁ~。こんなの民意じゃない!」というのが定番だからだ。

2014年12月の衆議院選。安倍首相(当時)のもと、自民は291議席を得て圧勝した。その時朝日はどう書いたか? 「投票率が過去最低(52.66%)。こんなの民意じゃない!」。ところが同衆議院選の沖縄では、自民が小選挙区では全敗。これを受け朝日は「これが民意だぁ~!」。ところが沖縄県の投票率は52.36%。なんと全国平均よりも低かったのだ。

2019年2月に行われた「沖縄の県民投票」。なぜか辺野古移設の賛否ではなく、辺野古沿岸部の埋め立ての是非を問うもの。公選法に準拠したものではなく「アンケート」に近いものだと認識しているが、その結果は「埋め立て反対が多数」。

朝日は大喜び。社説で「政権は速やかに工事を止め、県や米政府と協議に入るべきである。県民投票の結果を、転換の礎としなければならない」と鼻息荒く書いたのだが、この投票率は52.48%。うぅ~ん、これは低くないの?

さらには、前回の沖縄県議選(2020年6月)。玉城デニーを支持する辺野古反対派が過半数(25議席)を得て勝利した。またしても朝日は社説で「県民の意思は一貫している。辺野古ノーだ」。もう書くまでもないが、投票率は46.96%。投票率50%を割っていて、しかも過去最低。でも一言も触れない。清々しいまでのダブスタ。

極めつけは、2022年1月の名護市長選。現職の辺野古推進派が勝利したのだが、投票率は68.32%。朝日は「投票率は前回を8ポイント余り下回り過去最低だった」と強調。過去最低だから「こんなの民意じゃない!」と書く荒技。

長々書いてきたが、これが朝日の選挙における「民意」の捉え方だ。自らに都合が良ければすべてが「これが民意だぁ~!」となるが、逆に都合が悪い結果は「こんなの民意じゃない!」。その理由の多くが「低投票率」。

朝日が沖縄県会議員選を論調をしないうちに、6月20日には東京都知事選が告示された。世の中の政治的視線はそちらに移ってしまった。朝日も早速翌日(21日)には「都知事選告示 首都の未来託す一票に」との社説を載せている。どうやら、論説委員連中は沖縄県会議員選には触れないでスルーするようだ(苦笑)。

論説委員は左翼イデオロギーに凝り固まっている連中なので、口が裂けても「玉城デニー派敗北」とは書きたくないのだろう。沖縄に関しては県会議員選に限らずあらゆる選挙で、都合の良い結果のときは社説で大はしゃぎして来たのに。

都合が悪いと途端にスルーして無言かよ。情けない連中だ。まあ、これが朝日ということ。