7月3日から紙幣のデザイン(肖像画など)が一新される。ご存じの通り、新1万円札は渋沢栄一、新5千円札は津田梅子、新千円札は北里柴三郎になる。

日銀の発表では、既に新紙幣の印刷は始まっており、3月末までに45億3千万枚ほど備蓄されているという。7月3日以降、我々が実際に新紙幣を手にできるまでにはタイムラグがあるだろうが、入手まではワクワクするものだ。まあ、すぐに慣れてしまうけど。

そんな新紙幣発行目前で思い出したのが、自称ジャーナリストで元朝日新聞の鮫島浩のツイート(2019年当時、当時はまだ朝日新聞在職中)。

「一万円札と千円札が男性で五千円札が女性。いかにもセクハラ事務次官を輩出した財務省らしい選択だ。一万円札を女性にして新時代を切り拓くという発想は思いもつかないのだろう。男尊女卑が骨の髄まで染み込む体質で予算編成するからいつまでも『人よりコンクリート』なのだ」

相変わらずバカなことを言っている。大人げないが、ちょっと突っ込む(笑)。

「一万円札が男性」だと男尊女卑? 2019年当時、朝日の社長は男性(現在も)、しかも女性の役員は「0」。これでよく財務書を男尊女卑なんて批判できたな。鮫島のツイートから5年ほど経つ今年の6月に社長が交代するが、次の社長もまだ男性。鮫島は古巣を「男尊女卑」って批判しないといけないな(現在は役員1名、執行役1名、監査役2名)。

「一万円札を女性にして新時代を切り拓くという発想」? 新一万円札を女性にすると新時代が切り拓かれるの? なら、なおさら古巣の朝日に「女性を社長にしろ」と提言したらいかが。朝日も部数減少が長期的に続いている現状を打破できるかもしれないぞ。

「人よりコンクリート」? どれだけ旧民主党が好きなんだ。旧民主党が「コンクリートから人へ」と訴えて政権交代したことから、財務省への揶揄。2019年当時、既に旧民主党政権は「悪夢」との評価が定着していた。まあ、朝日には「旧民主党政権は素晴らしかった」という現実の見えないのが多いから(苦笑)。

「セクハラ事務次官」? テレ朝の記者にセクハラまがいの言動をしたとの件だが、じゃあ前年のお前のところの論説委員のセクハラはどうなんだ? 朝日は完全ダンマリだったよな。そういう状況なのに財務省は批判するが、自社のことにはダンマリ。朝日らしいと言うか鮫島らしいと言うか。

一事が万事、この調子。批判できれば何でも食いつく。しかもかなりの的外れな内容。こんなのが退社後、自称ジャーナリストとして活動できちゃうところが、レベルの低い業界なんだろうな。