陸上自衛隊の第32普通科連隊が、硫黄島での日米戦没者合同慰霊追悼顕彰式に参加したことを紹介するXの投稿中に「大東亜戦争最大の激戦地」と書いたことに、朝日新聞が「イチャモン」をつけた(4月7日「陸上自衛隊の第32普通科連隊、公式Xで『大東亜戦争』と表現」)。

記事では「政府は太平洋戦争を指す言葉として、この呼称を公式文書では用いていない」「戦後、占領軍の命令で『大東亜戦争』の呼称は禁止された」と書き、暗に「問題だ!」とする内容。

早速、翌8日の夕刊コラム・素粒子で、「さきの大戦。あの戦争。あいまいな言葉に逃げ込んでいるうちに『大東亜戦争』の呼び名が、ふんわりと漂い始めている」「埼玉の陸自普通科連隊の公式X。うたうのは『近衛兵の精神』。内輪の『当たり前』が、ネット空間に染み出している」と、ネジ曲がった性根丸出しの書きぶりだ。

ちなみに、現在の素粒子筆者は渡辺雅昭と市川美亜子だ。この文章をどちらが書いたかは知らないが。

素粒子筆者の認識だけではなく朝日の会社としての認識は、「侵略戦争であり、中韓・アジア諸国に多大被害を与えたことへの反省がないから大東亜戦争なんて用語を使うんだ。戦争賛美も大概にしろ!」ってことなのだろう。

朝日は社説でも取り上げ(「自衛隊の歴史観 戦争の反省 風化を懸念」4月13日)、「旧軍の反省がない」「侵略戦争の肯定につながる」などと書いている。どういう論理の展開をすると「侵略戦争の肯定につながる」のだろう? 論説委員連中の頭の中を見てみたいけどね。「アホらしい」の一言だ。

単に、当時の政府が「大東亜戦争」と閣議決定した(昭和16年12月)呼称で、戦後にGHQが使用禁止にしただけ。サンフランシスコ講和でGHQの命令は失効している。では、朝日が使う「太平洋戦争」という用語の根拠は何? それに「太平洋戦争」と言えば「反省してます」ってことになるのか?

もちろん、その用語をどういう意味合いで使うかという「本心」「内面」の問題はある。だからこそ「文脈全体」から判断すべきなのは言うまでもない(朝日はそれすらダメで、自衛隊員を含む公務員は使うなと書く)。

それに現在の自衛隊の活動内容から、用語の使い方だけで「侵略戦争の肯定につながる」「戦争賛美」だとか捉える方が、相当偏った考えの持ち主だと思わざるを得ない。

朝日のように「捏造記事」を乱造しても、「反省してます」と言いながら裏で舌を出し、すぐにまた「捏造記事」を書くような連中が何を言ってるんだと思う。自ら何も反省しない朝日が、「旧軍の反省がない」「侵略戦争の肯定につながる」などと陸自を批判する愚かさ。結局はこれに尽きるという結論。