能登半島地震から2週間が経った。被害の大きさに驚くばかりである。改めて亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに、被災した方々にお見舞いを申し上げる。

各地の避難所での生活は心身ともに辛い環境であることが推察される。特に寒さの厳しい季節であることもなおさらだ。そんな中、政府や他の自治体では旅館やホテルを活用した「二次避難所」の確保を行っている。

現時点で石川県内のみならず、富山県・新潟県・福井県・山形県・秋田県・岐阜県・滋賀県・長野県などで2万人分以上が確保されている。また、東京・大阪・名古屋と、その周辺の3大都市圏でも合わせて約1万5千人分を確保している。

このような状況を受け、岸田首相もXで「自らの命と健康を守るため、ぜひホテルや旅館などへのより安全な環境へ、積極的な二次避難をお願いします」とポストしている。

ところが、この岸田首相のXに噛みついたのが批判屋左翼に成り下がっているラサール石井。「被災者にそんな金あるか。だったらあんたが金を出して、旅館やホテルを借り上げ避難民を移動させろ」。

この文面を素直に読めば、石井は「二次避難所」の旅館やホテルでの宿泊料金を被災者自らが負担すると誤解しているようだ。いくら何でも批判したいからとは言え、無知が過ぎる。この「二次避難所」は「見なし避難所」「福祉避難所」などとも呼ばれ、当然のことながら行政が施設側に費用が負担・補助するため、無料もしくは極めて廉価で利用できる。

「二次避難所」の活用は今回が初めてのことではなく、過去の災害時にも行われていることだ。石井はその程度のことすら知らず、そればりか批判のネタとして飛びついたということ。まあ、一言で言えば「恥ずかしいヤツ」。

当然、この石井のポストは批判が殺到。ところがこの界隈の人たちは「間違いを認めたら負け」「謝ったら負け」と強く考えているため訂正・謝罪など絶対にしない。結局は避難している方々のことを心底考えている(心配している)わけではなく、批判ネタの一部としてしか考えていないことがバレたわけだ。無知だけでなく、品性下劣な姿までさらしたことになる。

それにしても、批判したいがために無知を晒すのは左翼界隈の伝統芸のようだ。以前も落語家の立川談四楼が無知をさらしていた。
(「落語家・立川談四楼が無知をさらして笑われる」参照)

もちろん被災者にとって「二次避難」がベストな選択かは分からない。地元を離れる心細さや不安、無人となっている自宅の保安問題など心配な要因は多数ある。それでも現在の避難所より衛生環境などが向上することは明らかだ。政府や自治体も早く戻れるように、仮設住宅の建設や災害廃棄物の処理を早期に行うと言っているのだから信用するしかない。

石井も何にでも飛びついて恥をさらすのもいいが、住民の暮らしの再建の助けになるようなことをつぶやいたらどうだ。そういう意味では元自衛官の芸人・やすこが、早々に「災害時に使えそうな寒さ対策です。少しでも多くの命が助かりますように」と雨ガッパや新聞紙を使った寒さ対策をポストしたこととは大違いだ。

でも石井に言わせれば、着の身着のまま避難してきた方々は「カッパや新聞紙なんか持って来てねえよ」という批判のネタになるかもしれないが(苦笑)。