最初に書いておくが、オレは阪神タイガースのファンである。なので、この記事は阪神ファンの言い分である。

9月3日のヤクルトスワローズ戦(神宮球場)で、近本選手が脇腹にデッドボールを受けた。近本は7月2日の読売ジャイアンツ戦(東京ドーム)でもデッドボールを受け、右肋骨を骨折し戦線離脱していたため心配されたが、幸い骨折等はなく打撲と診断された。

試合も2試合の欠場で済み、9月8日の広島戦から復帰した。とは言え、一歩間違えば優勝を目指す阪神にとって、致命傷にもなりかねない出来事だった。そうでなくても、ヤクルトからは梅野捕手がデッドボールを受け左尺骨(手首)を骨折。今季絶望のケガを負わされてしまっている。

もちろん、わざとだなんて思っていない。野球にデッドボールはつきものだ。ところが、ネットである事実が指摘されると、多くの阪神ファンはヒートアップした。それは近本のデッドボールの瞬間、ヤクルトベンチの伊藤智仁投手コーチが笑っていたというもの。

何か映像はないかなと探したら、そのものズバリが映っている動画があった。「2023-09-03 ヤクルト×阪神 近本 右脇腹に死球、勝ったのに気分悪い」(だいなりさん)。


伊藤智仁(3人のコーチの後左)はデッドボールの瞬間「おっ」という感じの顔をした後「ニヤッ」とし.その後何かメモを取る動きをしている(27秒辺りから)。

伊藤智仁クズ (1)
伊藤智仁クズ (2)
動画から切り取った写真。当てちゃって「しょうがねえなぁ」「またかぁ」なのか、「岡田が騒ぐぞ」なのか、薄ら笑いの感情は伊藤本人にしか分からないが。「ヨシ!」ではないと思うが・・・。ボールボーイくんの心配そうな表情とは対照的だ。

近本デッドボール時のヤクルト首脳陣 (1)
近本デッドボール時のヤクルト首脳陣 (2)
近本がうずくまって起き上がれない状況下、高津監督、伊藤智仁コーチ、島基宏コーチ(73)、森岡良介コーチ(75)の無表情さが気持ち悪い。そんな中でも、伊藤の左手を壁に当てている姿は、阪神ファンの神経を逆なでするには十分だ。

「この野郎! 薄笑いを浮かべた後は壁に手をついてやがる。投手コーチとして責任は感じねえのか!」が、多くの阪神ファンの感情。

今回の動画を探している過程で、ヤクルトは5月20日の横浜DeNA戦で主軸の牧・佐野・宮崎に相次いでデッドボールを与え、乱闘騒ぎを引き起こしていたことを知った。また、8月19日には中日ドラゴンズ・石川選手に頭部デッドボールを与えていたことも知った。

チーム方針として「厳しく内角を攻めろ」ってやってるんだろうな。勝負事なので攻める方針はいいけど、与死球が12球団最多というデータが示すように、当ててしまうような技量のない投手を使うなと言いたい。

今回の近本の件も、7-0の9回に敗戦処理として出てきた投手に、捕手が内角に極端に体を寄せ、死球の危険性があるインサイドのボールを要求するってどういうこと?

岡田監督
岡田監督は「あきれるよな。おらんかったんよ、高津がベンチに」と、すぐに謝罪の姿勢を見せなかった高津監督の態度に疑問を呈し、「情けない。2年連続優勝したチームやしのう」「そういうチームなんやろ」と怒りのコメントを発した。

高津が中日戦(石川選手へのデッドボール)の時のように、すぐにベンチから出てきて謝罪すれば良かった思うけどな(もしくは試合終了後すぐ)。そうすれば岡田監督だけでなく、阪神ファンの怒りも多少は収まったと思う。

それなのに「あれは申し訳なかった。もちろんぶつけようと思ってるわけではないんですけど、持ち球がシュートなので、そこにいってしまった」なんてコメントを出す。こんなの謝罪には聞こえない。ただの言い訳。

案の定、翌日には岡田監督から「ピッチャー(出身)監督の発想なんよ。自分らは当てられへんから。ピッチャー監督やから、そういうのが分からへんのや」と反論されている。まあ、伊藤智仁の薄ら笑いも併せて「そういうチームなんやろ」に尽きる。