自民党の女性局長を務める松川るい参院議員ら同局メンバーが、フランス研修中に「観光旅行」にみられかねない写真を交流サイト(SNS)に投稿して物議を醸している。
研修はフランスの国会議員らと少子化対策などの意見交換をするのが目的だったというが、パリのエッフェル塔前でポーズを決めた写真などを投稿したため、「旅行気分だ」「感覚がずれている」などの批判が殺到、大炎上状態となった。松川参院議員は今回の件で「エッフェル姉さん」というニックネームを頂戴している。
今回の自民党女性局の「研修」は党費と自費で賄われているらしいが、自民党にも政党交付金という名の税金が支払われていることから、それが原資になっている可能性も批判の的になっている。
批判を抑えようと言い訳をすればするほど、更に炎上(エッフェル姉さんが次女を同行させていたとか)する悪循環。参加していた今井絵理子参院議員の強気の発言も、火に油を注いでしまっている。
国会議員や地方議員の「研修」と称する「慰安旅行」は、過去から批判の的になっている。どんなに「研修」だと言い張ったところで、庶民(国民とは言わない)は納得しない。自分には縁の無い世界だからだ。それを税金(が含まれるかも?)で行っていることに庶民は怒るのだ。
エッフェル塔をバックにした写真以外にも、リュクサンブール宮殿での記念写真、高級ディナーとおぼしき料理写真など、燃料はどんどん投下されている(苦笑)。こういう「観光旅行」を連想させるような写真を投稿することが、どんな反応を引き起こすかの想像力がないことが、一番の問題なのだと思うが。
どのように批判されようが、彼女らがそれらを見返すような成果・実績を上げればいいだけのこと。そんなにすぐに成果は出ないよと言われるだろうが、それができない限り「税金も含まれる党費を使ってパリに遊びに行った議員さん」とのレッテルを剥がすことは、相当難しい状況だ。
エッフェル姉さんを始めとした「研修」参加者が、批判されている大きな理由として「庶民感覚の欠如」があげられている。オレは「庶民感覚の欠如」が問題ではなく、政治家としての「想像力の欠如」だと思っている。
エッフェル姉さんらを擁護する気はないが、この「庶民感覚」って一体何だろう? 次回、考えてみたいと思う。
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