毎日暑い日が続いている。7月末から連日40℃近い最高気温を記録していた。そんな中、朝日新聞が「記録的猛暑 いまと未来の命を守れ」との社説を載せた(8月7日)。何が書いてあるのかと思い読んでみたら、見事なまでの「再生可能エネルギーがぁ~!」の一点張りだった(苦笑)。
百歩譲って「未来の命」を守るのに「再エネがぁ~!」でもいいが、「いまの命」を守ることに対し「水分を補給し、適切に冷房を使う。炎天下での外出をなるべくせずにすむような社会を作る」だってさ。「水飲んで、クーラーつけて、家にいろ」って社説に書くことか?
そんな「水飲んで、クーラーつけて、家にいろ」と書く朝日が主催する(日本高野連と共催)夏の高校野球が、この社説掲載日の前日から始まっている。
初日の第一試合から、動けなくなる選手が両チームから出た。それを伝えるスポーツ新聞などは、誰に忖度しているのか知らないが「暑さ」「熱中症」などの単語を使わない。そして朝日の言う「暑さ対策」をなぞる。やれ「クーリングタイム」を導入したとか、ベンチ裏のスペースに大型の送風機、冷凍庫、アイスベスト、ネッククーラーなどを用意したとか。
朝日は朝日で、熱中症の疑いがあった選手も「ベンチ裏で理学療法士が処置し、救護室や病院への搬送はなかった」と、軽症をアピールする。
社説中には「深刻な現実から目をそらさずに、正面から向き合う必要がある」との文言がある。そんな朝日が猛暑・酷暑の中での試合を強いる。矛盾なんてものではない。「深刻な現実から目をそらしている」のは朝日ではないのか? 「正面から向き合う必要がある」のも朝日ではないのか?
朝日が上から言う「命を守れ」って中に高校野球は含まれない。だって朝日にとって重要なのは自らの「上がり」だからね。
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