朝日新聞のある社説に沢村亙がコメントを書いていた。久しぶりに沢村の名前を見たのでプロフィールを確認してみたら、なんと! 2021年から論説委員になっていた。現在は論説主幹代理だそうだ。爆笑するしなかい。あの沢村が? 何かのギャグか!

沢村がオレの目にとまったのは2014年に朝日新聞が「慰安婦捏造記事」を「誤報」と、一応認めた際のゴタゴタ時だ。

池上彰が朝日に当時連載していた「新聞ななめ読み」というコラムの予定稿を、朝日がボツにしたのだ。池上の「朝日は謝罪しろ」的な内容が気に食わなかったからだ。池上は反発し、社外からも朝日に批判的が集まった。結局、社外からの批判の声に耐え切れなくなった朝日は、一転池上のコラムを掲載するというドタバタ劇を演じた。もう、みんな忘れてしまったかもしれないが。

そんなとき、沢村がツイッターで「多様な意見を載せる。その原則を守れと同僚たちが声をあげる。社が受け入れる。結果的にそうできたことに誇りを感じる」とツイートした。沢村は当時「朝刊編集長」という立場。会社の方針にたてついて、掲載させるよう動くことだってできたはずだ。それなのに、不掲載を受け入れ批判がでると掲載されて良かったって?

沢村は「多様な意見を載せる」などと自画自賛していたが、これが池上彰じゃなかったらどうだったんだ? 社会的に無名の学者的な人物だったら? 知らんぷりで言論封殺をしたのではないのか?

現に読者投稿欄「声」には、「誤報」を説明した日以降、その批判投稿は一切載らなかったではないか。確か2週間以上。そして、そのことに対しても批判が出ると、ソフトな批判投稿が載るようになった。

こんな沢村を作家の百田尚樹は「あはは。このツイートの主は朝日新聞の編集長らしい。店で万引きした商品を、元の棚に戻すだけで、誇りを感じるようなもんか。誇りのレベルが低すぎて^^」とツイートで揶揄した。その通りである。

それに、一言追加するなら「棚に戻したのは自分の意志ではなく、周りから非難されて戻しただけのこと」。

こんな沢村が論説委員だってさ。ここのところ社説の視点が過去にもまして狭視眼的になってきているのは、このせいかとも思ってしまう。

ちなみに朝日は「慰安婦捏造」に関して、現在も謝罪も何もしていない。当時、読者に対して誤報を「お詫び」しただけだ。さらには、お仲間を集めた自称・第三者委員会から「朝日の報道は国際的に影響がなかった」と提言させて、自らの責任には頬被りした。これを強硬に主張した林香里は、現在朝日にコラムニストとして囲われている。

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