3月24日(金)放送の日本テレビ「スッキリ」で、「那須どうぶつ王国」(栃木県那須市)からのペンギンの世話(餌やり)体験を生放送した際、オードリーの春日が飼育池に落ちる演出を行い大顰蹙を買っている(番組は観ていないが、コーナーの動画は観た)。
「那須どうぶつ王国」が日テレに厳重抗議を行ったとツイートし、ツイ民のコメントの多くも日テレ・春日・MCの加藤浩次・アナウンサー含めた出演者を批判する声で溢れている。しかも、その後に日テレが定型文のような「とりあえず謝っとくか」的な謝罪文を出したことで、逆に火に油を注ぐ状況になっている。
芸人の「お約束」(加藤浩次の煽りも含めて)として行ったものが、まったく視聴者に受け入れられなかった典型と言える。さらにはフンボルトペンギンの希少性なども考慮すれば、番組スタッフと芸人に多くの批判がでるのは当然だろう(スタジオで手をたたいて笑っていた出演者も同じ)。
さらには番組内での謝罪(ここまでが一連の演出だが)も笑いにしようとしている酷さ。番組スタッフは悪いことをしたと思っていないのだから、謝罪という名の笑いを取りに行ったわけだ。
実はこの手の「芸人の乗り」的なレポートは多くのバラエティ番組で良く見られる。確かに笑える場合もあるのだが、反感を覚えるケースも多々ある。
個人的によく覚えているのは有吉の番組(番組名は失念)で、芸人のもう中学生が企業の製品(技術)を紹介するコーナーで、つまらない小道具を持ち込み、つまらないダジャレを言い、製品(技術)の紹介などおざなりになって、企業の担当者が何とも言えない表情していたこと。
このコーナーは毎回この流れで、本当に当該企業に失礼としか言えないものだった。さらにはその商品(技術)に敬意の念も感じられない酷いものだ。オレがエンジニアだからということもあるかもしれないが、このコーナーだけはいつも憤慨していた(番組全体では楽しんで観ていたが)。
最近、当該番組でこのコーナーは久しく流れないが、内容の酷さから無くなったのではなく、単にもう中学生の賞味期限が切れたからだろう。
まあ芸人は番組(制作者)の意図通り自分の仕事(役割)をしただけかもしれないが、真っ先に批判されるのも芸人だということ。芸人が番組制作に口を出せる訳でもないことは承知しているが、自分に跳ね返ってくることは自覚した方がいい。
「すっきり」に話を戻すと、3月27日(月)の放送で、加藤浩次などが改めて謝罪をすることになるだろうが、よほど性根を据えて謝らないとさらに炎上しそうだ。ただ、この番組は3月末で終了のようなので、アナウンサーが定型文章を読み上げるだけの謝罪でとぼけるかもね。日テレの真価が問われるだろう。
TV局は自分たちが、昨今話題の回転寿司店などでの迷惑動画と何も変わらない内容を放送していると言うことは自覚した方がいいだろう。
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