中国の偵察用気球と見られるものが、米国本土の機密施設の上空付近を飛んでいるのが確認されたことから、米国は当該気球を撃墜した(現在までに4機)。

中国は自国のものであることを認めた上で「気象研究に使用される民間のものだ」「意図せず米領空に入った」などとの声明を発表していた。まあ普通に考えれば、中国の言い分はあてにならない。誰が信じるだろうか。

中国気球 (1)
米国側の発表や複数の報道に寄れば、「気球は通信の発信地を特定できるとみられる複数のアンテナのほか、情報収集のセンサーに必要な電力を供給する太陽光パネルを搭載」「明らかに情報監視のためで、気象観測気球の装置とは矛盾する」という。

中国気球 (2)
さらには「方向舵とプロペラが装着されており、飛行経路も自然な風の流れには沿っていない」。確かに、都合良く米軍機密施設付近を飛んでいるのが分かる。

ところがこういう事実には目をつむり、中国の言い分を無条件に受け入れる日本のメディアがある。そう朝日新聞だ。

朝日は2月18日の社説「気球への対処 慎重要する『撃墜』判断」で、「米軍が撃墜した四つの飛行物体のうち三つは民生用の可能性が高い」「最初に撃ち落とした中国の気球も、風の影響でコースをはずれ、米本土に達した可能性が指摘される」と、中国さまの言い分をなぞっている。

「民生用の可能性が高い」って何を根拠に言ってるんだ。「(風の影響の)可能性が指摘される」って誰が指摘してるの? そう言っているヤツの名前が聞きたいわ。

そして朝日は「その目的や性格を見極めることは簡単ではない」と。そりゃそうだ、中国が「軍事偵察用」だと認めない限り確定はしない。しかし中国が認めないからと言って、これだけの状況証拠を無視するわけには行かないだろう。普通に判断すれば、気球は「軍事偵察用」だと言うこと。

朝日は中国が相手となると途端に「中国さまぁ~!」論調になる。相変わらずバカな連中だ。これが日本に関することだと「~なら問題だ」「~だとすれば問題だ」と、勝手な仮定前提で批判しまくるのに。

朝日は中国共産党の機関紙「人民日報」なみに中国のプロパガンダを垂れ流しているということ。まあ昔からそんなことは分かっていることだけれども。それにしても、本当にクズ紙だな。