韓国の外交部(外務省に相当)当局者は、日本が福島第一原発の「処理済み汚染水」の海洋放出を今年の春から夏ごろに始めるとの見通しを示したことを巡り、「日本に韓国側の憂慮を伝え(中略)日本が責任ある対応をするよう求める」と述べたと、韓国の聯合ニュースが伝えた(1月27日)。

まず、聯合ニュースの「処理済み汚染水」って何だ! 言うに事欠いて。朝日新聞がこの表現をよく使うので、同じ侮日仲間として参考にしているのだろう。印象操作もいい加減にしろと言いたい。

それに韓国外交部も未だ、何を好き勝手なことを言ってるんだと思う。すでにIAEA(国際原子力機関)が2022年2月の現地調査結果を踏まえ「国際的な安全確保の基準に照らし問題はない」との見解を示している。

しかも、この現地調査団には韓国代表も参加している(他にはアメリカや中国など)。それにもかかわらず、韓国はその後もIAEAの総会で「汚染水が海に放出される」(2022年9月)などと発言し、明らかないちゃもんによる嫌がらせを行っている。

実は中国代表もこの総会で「日本の計画は安全性が確保されていない」とか、韓国並みの低レベルな発言をしている。

原発処理水濃度
経産省の資料によれば、福島第一原発の処理水に含まれるトリチウムの放出量は最大22兆ベクレルとされる(年間ベース)。それに対し、韓国・古里原発から放出されているトリチウムは50兆ベクレル(同)、中国・福清原発は52兆ベクレル(同)である。

どの口が言ってるんだ!

福島第一原発の処理水は、これら韓国、中国の原発だけでなく、欧米各国の原発から放出されるトリチウム量よりもはるかに低い。当然、そんなことは分かっているから、欧米各国は何も言わない。つまりは中韓が余りにも異常だと言うこと。

韓国外交部は「安全性検討のための情報を適時に透明性をもって提供し、責任ある対応をするよう」などとも述べているが、いつまで言ってるんだ! でしかない。

日本の外務省は処理水の取扱いに関して、韓国政府向けの説明会(主にTV会議)を何回も実施してきている。そのたびに科学的データに基づき丁寧に説明してきた。何が「責任ある対応を求める」だ。責任ある対応をしなければいけないのはどっちだ!

何をどう説明しても、理解する気のない連中にはムダなことだ。我々普通の国民からすれば「もう放っとけ」と思うのだが、ムダだから「はい、お終い」と簡単に言えないところが、国際関係上辛いところだ。

韓国の「自分のことは棚に上げて日本にいちゃもんをつける」態度を見るにつけ、日本のあるメディアを思い出す。実はここが諸悪の根源かもしれない。朝日って言う自称新聞社だけどね(苦笑)。