朝日新聞は自らの「主張」のためには「捏造・ウソ記事」や「印象操作」は当たり前に行う。そんな朝日が持上げたい取り組み(施設など)のために、高齢者をダシに使う「印象操作」記事を書いていた。「居場所はどこ、中高年のひきこもり61万人 交流の仕組みづくりに光」(1月8日)、筆者は山内深紗子。
記事のタイトルからは「居場所のない中高年」に有益な「交流の取り組み」をしている施設などがある、とイメージさせるが・・・。
まず「退職後に自宅以外で定期的に行く場所があるか?」との日経新聞のアンケート結果を持ち出す(しかも2014年の古いもの)。結果は男女とも1位は図書館。男性の2位は「見つからない・特にない」、3位が「公園」。女性は2位が「スポーツクラブ」、3位が「親族の家」。
朝日はこの結果を退職後に「居場所がない」という「印象操作」として使っている。その証拠に、この記事を紹介する朝日社会部の公式ツイッターには「『退職後の居場所』ってありますか? 調査結果が興味深いです」と書かれている。
もともとのアンケートは「退職後に定期的に行く場所があるか?」であって、「退職後の居場所があるか?」ではない。
朝日は「中高年の引きこもりが61万人」との厚労省の調査結果(2018年、きっかけの1位は退職)から、退職後に定期的に行く場所を「居場所」と勝手に改変し、「(自宅などに)居場所がない」と印象操作しているわけだ。
そして「こんな取り組みがある」「こんな施設がある」と、朝日が持上げたいものの話へと移っていく。朝日が持上げるのは「障害者を中心に、親子、高齢者、旅行者が『ごちゃまぜ』に交流する施設」。
利用者の声として出てくるのは「障害のある人が自由に出入りできる場所は、誰にとってもアクセスしやすい」(ともに42歳の夫婦)。別の同様の施設の理事長は「10年間で若者が定住や移住して55世帯から75世帯に増えた」と語る、しかし高齢者の声でもなければ、高齢者の実例でもない。
記事中に高齢の利用者の声が出て来なくても、高齢者がどう関わっているのかなど、実例が少しでも書かれているならまだいい。しかし高齢者のことなど一切出てこない。記事からは「ごちゃまぜ交流」が高齢者にとって、どう有用なのかさっぱり分からない。ましてや、高齢者の「居場所」がどうのとは、何の関係性も見いだせない。
朝日がこういう取り組み(施設)を持ち上げるのは構わない。しかし、なぜ「居場所のない高齢者」などと「印象操作」してまで記事を書くのか。実際の施設などに対しても失礼なことだ。
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