朝日新聞の論説委員連中って分かりやすいヤツばかりだ。笑うしかないほど分かりやすい。そんな感想をもった社説が載った。「トマホーク導入 見切り発車は許されぬ」(11月1日)だ。
政府が巡航ミサイル「トマホーク」の導入を検討していることを批判する社説なのだが、そこで書いている内容は「中国さまへの脅威になる」ということ。朝日の「中国さま~っ!」社説。滑稽すぎる。
「岸田は具体的な中身を一切説明をしていないにもかかわらず、米国からミサイル導入に動いている」「憲法に基づく専守防衛の原則からの逸脱だ」だそうだ。
鼻で笑ってしまう。朝日が気にしているのは、「トマホークの射程が約1,600km」「目標を精密に狙う能力に優れている」「イージス艦を改修し搭載しようとしている」だろう。簡単に一言で言うと「北京に届いちゃうじゃないか!」だ。
中国が数千発の巡航ミサイルなどを日本全土を標的として配備している現状はまったく無視のようだ。さらには北朝鮮が盛んにミサイル発射を繰り返していることも無視のようだ。北朝鮮は核実験をするとの情報まであるというのに。
朝日は「(トマホーク保有の)コストとリスクをどう評価するのか」などと書くが、朝日こそ日本の安全保障に対するリスクについてはどう考えているのか?
日ごろは「リスク管理は最悪のケースを想定して」などと政府の施策に文句を言っている連中が、安全保障政策となると途端に「リスク管理など不要」と言い出す。しかもそればかりか、逆に中国のリスクを心配するようなことを書く。
「軍事偏重の構えが、かえって軍拡競争を招き、地域の不安定化につながらないか」と朝日は書くが、言うべき相手が違うだろう。論説委員連中は「近平さま~!」みたいなヤツらばかりだけど。
それにしても「日本の安全保障上、必要かどうか」ではなく、「中国さまの脅威になるかどうか」で物事を論じる連中には呆れるしかない。中国の横暴にはアリバイ作り程度の批判しかせず、日本には「日本の抑制的な安保政策を転換しようとする試みは容認できない」(5月3日の社説)とか言う。
1発撃ち込まれてからでは遅いんだぞ。「1発なら誤射かもしれない」なんて戯言は通用しないんだぞ。「中国さま~!」「近平さま~!」とひれ伏していれば安全だとでも考えているのか? バカなヤツらだ。
関連
「朝日新聞の『憲法の平和主義がぁ~!』を笑う」
「朝日新聞・佐藤武嗣の専守防衛論は空理空論」
「朝日新聞の相変わらずな『中国さまぁ~!』社説」
など、多数。
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