静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う女児(3歳)が、通園バスの車内に取り残されて死亡した事件は余りにも痛まし過ぎる。続報の「水筒が空になっていた」「衣類を自ら脱いでいた」を聞くに付け、涙が溢れる。亡くなった女児のご冥福をお祈りします。
そんな中、幼稚園の理事長(園長)、副園長などが会見を行った(フル動画を観た)。冒頭から延々と副園長が出欠システムらしきものを話しており、ここだけでうんざりしてしまった。そんな結果的にできていなかったことを話してアリバイ作りか?
以下個人的感想だが、余り園児の死に誠実に向き合ているようには感じられなかった。責任転嫁? って思えるような発言もあったし。
理事長は「寝不足なので」とか「人手不足で。みなさんから紹介して欲しい」とか、何言ってんの? さらには女児の名前を言い間違える。しかも誰も訂正しない(特に副園長や脇にいる担任は他人事か!)。
「あっそうか、廃園になるかもしれないよね」と園の存続が未定なことを話したときには「薄ら笑い」を浮かべていた。自虐的になっていたのだろうが、その場に相応しくないとの批判は当然だろう。
副園長は副園長で、やっぱり時折笑顔が漏れる。「くだらねえ質問だなぁ」「どうでもいい質問だなぁ」と感じたのだろうが(確かにそう思われても仕方がない質問もあったけど)。また、回答内容を理事長や弁護士と話し合った時なども「フフフ」と。ヘラヘラしている自覚がないかも知れないが。
まあ、こういう会見は得てして自己弁護的になるのはしょうがないとは思う。でも、もう少し真摯に対応して欲しかったと思う(当人たちは真摯に対応したと言うだろうが)。
普通の幼稚園の関係者が「危機管理」などできているわけもなく、ある意味では自然の対応だったとも言える。つまりは「素が出た」ということ。「当事者意識の欠如」「責任転嫁」という、この人たちの本質が出たのだろう。
一部で報道されているが、当日の午前にあった保護者説明会での男性(父親と思われる)の悲痛な発言(動画5分20秒過ぎから)を聞くと、なぜ記者会見でこんな態度でいられるのかと、本当に不思議に思うし本当に腹が立つ。
この悲痛な発言を聞けば、13名もが過呼吸などで緊急搬送されることになったのも理解できる。それほど痛まし過ぎるからだ。
昨年も同様の事件が福岡県でもあった。同じことをもう起こさないためにはどうすればいいのか。当たり前だが関係者が「自分のこと」と考える必要がある。どこも「うちは大丈夫」って思ってるから、こんなことが繰り返されるのだろう。
最後に、子どもにはクルマのクラクションの鳴らし方を教えよう。何かあったらクラクションを鳴らせと教えよう。車種によって多少場所が違うし、幼児には届かなかったり重かったりするかもしれない。しかしこの辺を一生懸命押せと教えよう。
これから楽しいことがいっぱいあっただろう。たくさんの思い出ができただろう。お友だちもたくさんできただろう。哀しすぎる。改めてご冥福をお祈りする。
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