7月10日に投開票された参議院選では、女性の当選者が過去最高になった。衆議院選も含めた戦後の国政選挙で初めて3割を超えた。女性が様々な立場で活躍することは喜ばしいことだ。

ただ朝日新聞はまだまだ不十分だとして自民党を批判するとともに、「クオータ制」の導入を検討する時期に来ているとする。「クオータ制」とは候補者や議席の一定数を女性に割り当てる制度のこと(7月14日社説「女性当選最多 『均等』へ さらに努力を」)。

一般論として女性の社会進出・活躍を否定するつもりはまったくないが、かと言って政治上での制度化することには反対だ。重要なのは政治家としての明確な国家観、信念と心構え(国に対して何をどう貢献するか、実現するか)だと思うから。

例えば、平和な社会の実現とか差別のない社会の実現とかいう抽象的な目標だけではダメで、それを具体的にどう実現するかという明確なビジョンが必要だと言うこと。

女性だからという「属性」のみで選ぶのには違和感がある。もちろん、女性が男性に比較し政治的にどうだということは一切ない。きちんと信念があれば問題ない。

NHKの世論調査でも過去最高の女性候補が当選したことに対し、「人数の問題ではない」が58%と最高であった。他「少ない」23%、「多い」2%など。これを観ても明らかなように、国民は少ないとは感じつつも「女性なら誰でもいい」とは考えていない。

次の動画に登場する女性議員には、国会議員としての信念、心構えがないと言わざるを得ないものだ。特定の女性議員の一場面のみで批判するのは本意ではない。しかし象徴的な場面であることも事実だ。



2020年3月25日の参院予算委員会。登場人物は立民・蓮舫、国民の矢田わか子、伊藤孝惠の3参議院議員。冒頭には立民の森ゆうこも登場するが、今回は森は置く。表記は戸籍名ではなく国会での登録名。

国民の田村まみ議員の質問中、その後ろで楽しそうに井戸端会議(おしゃべり)をする蓮舫、矢田、伊藤。何をしに国会に来てるの? おしゃべりならファミレスでも喫茶店でも、国会外でやれと言いたい。当然。大炎上。

今回の参議院選で矢田は落選した。蓮舫は大きく票を減らし、伊藤は最下位当選(ついでだが森も落選した)。この「おしゃべり」のみが原因とは言わないけど。

女性活躍を人数で判断するのは簡単なことだし、分かり安いことも確かだ。しかし人数比を同率にして指標(例えばジェンダーギャップ)を上げても、真の女性活躍度は言えないのではないか。

じゃあ、朝日の女性活躍度はどうなのか? 以前書いたが、2020年度の女性役員比率(執行役含む)は16.1%。「何を偉そうに言ってるんだ」というレベル。
(「朝日新聞の女性活躍度は?」参照)

朝日を擁護するわけではないが、朝日だって役員の任を「属性」のみで選んでいるわけではないだろう。そこには人格・実績・経験など、様々な要素を判断してのことだろう。議員だって同じことだ。

最後に、じゃあ男性議員は信念があり心構えがしっかりしていて、国会議員の任に値する人物ばかりかというと確かにそうじゃない。本会議や委員会で居眠りしている姿はよく映し出される。年数(当選回数)のみこなして大臣になるのが目的のようなのも多い。

結局は性別という「属性」ではなく、その人物の本質を良く見なければいけないという当たり前のことが結論。