自宅から「ぼ~っと」外を眺めていたら、近所の畑に鳥の姿が見えた。毎日「カァ~カァ~」とうるさいカラスかなと思ったが、ちょっと赤い部分が見えた。「あっ、雉(キジ)だ」と言うことで、写真を撮ってみた。目の周りに赤い肉垂があるので、これはオス。メスは全体的に茶褐色で、オスとはまったく異なりヤマドリに似ている。
草の種子、芽、葉などをついばんでいたのだろう。まあ、雉が特に珍しいわけではないけど、かと言って間近で見る機会が多いわけでもない。
雉が日本人の中でメジャーな鳥のひとつであるのは、おとぎ話「桃太郎」に登場することでも分かる。また、雉は昔から日本に多く生息していたと思われ、食用としても重宝されていたようだ。「大鏡」や「徒然草」にも雉料理のことが書かれている。
オレは雉肉を食べたことは、多分ない。知らないで食べた可能性はゼロではないけど。
雉は日本の「国鳥」とされているが、それは「日本鳥学会」が言ってるだけで、国(政府)が法的に定めているものではない。しかし「国鳥」として多くの国民に認知されていることは確かだと思う。
その証拠に、以前の一万円札(D号券)の裏面には雉が描かれていた。D号券とは福沢諭吉が肖像画に採用された一万円札。
「以前の」って、今も一万円札は福沢諭吉だろうと思うかもしれないが、紙幣が平成16年(2004年)にE号券へ変更された際、一万円札のみ肖像画が福沢諭吉のまま変更されなかった(千円札は夏目漱石から野口英世に、五千円札は新渡戸稲造から樋口一葉に変更になっている)。もう覚えてないでしょ。
ちなみに、E号券の一万円札の裏面は平等院鳳凰堂の鳳凰像になっている。現在ほとんどの人の財布に入っている一万円札はE号券だと思われる。もちろんD号券も使えるし、その前の聖徳太子のC号券も使える。
令和6年(2024年)に予定されている、渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎が描かれる紙幣はF号券となると思われる。
コメント