海洋プラスチックゴミ問題、気球温暖化などの解決に向けた施策として、2020年7月からレジ袋が有料化された。これに引き続き、4月から使い捨てのプラスティックスプーンやフォークなども有料化された。

厳密には「年間使用量が5トン以上の事業者に、消費者が受け取るかどうかの意思確認と、受け取る場合は有料化、さらに受け取らない人へのポイント還元などの優遇措置、再利用の呼び掛け、あるいは軽量化や代替素材への切り替えを義務化する」もので、有料化はあくまで選択肢の一つだが。

これらは「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」、いわゆる「プラスチック新法」による。それによると、スプーンとフォークの他、テーブルナイフ・マドラー・飲料用ストロー・ヘアブラシ・くし・かみそり・シャワーキャップ・歯ブラシ・衣料用ハンガー・衣類用のカバーの12 品目が「特定プラスチック使用製品」とされる(商品の販売やサービスに付随して無償で提供される使い捨て品)。

紙スプーン
よく買い物に行く大手スーパーチェーンでも、無料の使い捨てスプーンが紙スプーンに変更された(実際は既に3月から変更されている)。有料化しない代わりに別の材料(プラ以外)にする選択肢は理解できる。

無料でもらえる物に文句をつける気はないし、国の施策であるのでお店の対応としてはしょうがないところだ。しかし、この紙スプーンが使いづらいのなんの(これは文句ではなく感想)。

コンビニ大手はスプーン・フォークなどの有料化は、現時点では見送っている。ローソンはスプーンを木製化したようだ(まだ見たことない)。コンビニではよくパスタを買うが、今まで通りフォークを無料でもらえるのはありがたい。

環境保護団体・NGOなどからは「不十分」の声も出ている。有料化が選択肢のひとつに過ぎないことを批判している(有料の義務化もしくは提供禁止)。

それにしても「環境問題」と大きな理念を語られても、こんなものがどれくらいの効果があるのかと思ってしまう。まあ、現実的(数値的)な効果よりも、脱プラ化への第一歩(意識付け)だと言われるが、それにしても・・・。

個人的にはもらえる物はもらうと考えているわけではないが、「特定プラスチック使用製品」(12品目)は、みんな便利グッズなんだよね。環境問題として理解できる面もあるけど、「脱プラ」って別の方法があるのではと考えてしまう。