沖縄県名護市長選で現職の渡具知武豊氏が、米軍・普天間基地の辺野古移設反対を訴えた新顔を破って再選された。この結果に対し、朝日新聞がいつもの通り民意無視の呆れた社説を書いている。1月25日の「名護市長選 移設容認と短絡するな」。

朝日が自分の思惑と異なる結果を認めようとしないのはいつものことだ。そして、そこに並ぶ屁理屈と言いがかりとしか言えない論調の数々。

朝日が選挙結果を認めないときに持ち出す「自社の世論調査結果」「争点隠し」「低投票率」が、またまた出てきた(苦笑)。安倍政権下での国政選挙で、自民党が勝利するたびに朝日が書いて来た内容だ。

最近はこれにプラスして「選挙制度が悪い」が追加されているが、今回は地方選のため入れられない。それにしてもバカな連中だな。

【自社の世論調査結果と違う】
「直前の世論調査で移設反対が54%と過半数を占め、賛成の24%を上回った。一方、投票先の決定で最も重視することは、地域振興策が50%と最も多く、移設問題は30%にとどまった」

【争点隠し】
「渡具知氏は初当選した4年前の選挙の時から、一貫して移設への賛否を明らかにしていない」

【低投票率】
「投票率は前回を8ポイント余り下回る68.32%と、過去最低だった」

そして、勝手な仮定(「有権者が意義を見いだせなくなれば」)や推定(「せめて実利をと考える有権者もいたことだろう」)を持ち出し、「民主主義の土台は危うくなる」と論じる厚顔さ。

こんなことでも書いていないと精神状態が保てない論説委員連中。こういうのを「現実逃避」と言う。それにしても毎回々々、芸がない連中だな。バカなことを書くにしても、少しは新しい屁理屈でも考えろと言いたい。

知事選で玉城デニーが勝ったとき(2018年)や県議選でオール沖縄が過半数を制したとき(2020年)などは「これが民意だぁ!」と鼻息荒く書いていたのに、逆の結果となると途端に屁理屈を捏ねまくり認めない。

当たり前のことだが、どちらも「民意」だ。その「民意」を認めた上で行政の在り方や課題を論じるのがメディアの役割だと思う。「自分たちの考える結果こそがすべてだ」という傲慢な態度は、ただの活動家でしかない。

そんなことにも気付かず、ジャーナリズムを名乗る恥ずかしさ。まあ、連中には恥という概念がないからね。