チアリーディングの日本選手権(JAPAN CUP)が、昨年12月17~19日に代々木第1体育館で開催された。

2020年は新型コロナの影響でパートナースタンツやピラミッドをなくし、タンブリング・ジャンプ・モーション・ダンスを行う「チアリーディングスピリッツ」、及びダンスを主体とした「チアフルダンス」の2種目となっていた。

今回は「自由演技」が復活し、前回新設された「チアスピリッツ」と「チアフルダンス」も引き続き行われることとなった。

日本一を争うのは「自由演技」部門となるが、若干の競技規則変更が行われている。主なものは選手の発声を禁止し(開始の合図以外)、その部分は事前録音にして流すというもの。新型コロナ対策としてやむを得ない。


高校生部門の優勝は箕面自由学園。数え間違いがなければ21回目の優勝。
予選255.0点(決勝持ち点127.5点)+決勝275.0点 合計402.5点

開始直後のタンブリングのシンクロがすごい! その後のダブルツイストエクステンションヒールストレッチのスイッチを4基で軽々行う。それにしても複数の技を組み合わせて行うので、技名が長いのなんの。

トリプルツイスト1-1-1なんて普通に決めるのね(1基は回転不足だったけど)。終盤には4連続でのリワインド2ー2ー1。こりゃすごいわ。数年前からリワインド系が増えてきたイメージだったけど、今回は非常に多かった。難易度アップってことかな。

今回も2-2-1で上がったトップが、そこからダブルツイストを決めていた。今までの中で今回が一番綺麗に決まったと思う。いつも思うが、人の手の上からジャンプして2回転するって、どんなに身体能力が高いのだろうか。

ほぼ完璧と言っていい演技で得点は275.0点。知ってる限りでは高校生の最高得点ではないかな。



2位は梅花高。
予選242.5点(決勝持ち点121.5点)+決勝248.0点 合計369.5点



3位は千葉明徳高。
予選211.5点(決勝持ち点106.0点)+決勝214.5点 合計320.5点

箕面自由が2位の梅花高に40点近い差をつけ圧勝。ただ梅花高の369.5点は、大学生部門で優勝した日体大の372.0点(122.5点+249.5点)と遜色ないので、いかに箕面自由がすごかったかが分かる。

今月末には高校選手権が開催予定である(代々木第1体育館)。新型コロナ(オミクロン株)の感染拡大・蔓延が心配される。選手のみなさんが何の心配もなく、普通のチアができることを祈ってます。