10月31日に投開票された衆議院選は、自民党が単独過半数を大きく超え「絶対安定多数」(すべての常任委員会で委員長ポストを確保し、さらに過半数の委員も得られる)まで獲得した。立憲民主党は共産党やれいわ、社民との極左連合が国民から真っ向否定される結果(13減の96議席)となった。

そんな衆議院選当日夜のTV各局の選挙報道は、20時きっかりにすべての局が各党の獲得議席予想を披露した。もちろん開票が始まる前なので、各局の出口調査結果や選挙区情勢などから判断したものだ。

ここ数年の流行になっているが、多少やり過ぎ感を感じる。

衆議院選 NHK予測 (1)
そんな議席予想だが、民放各局はすべて◯◯議席と幅をもたせずに出していたが、NHKだけは◯◯~△△議席と大きく幅をもたせた逃げの予想。自民党は212~253議席、立憲民主党は99~141議席といった感じ。

衆議院選 NHK予測 (2)
全体予想では「与党 過半数確実」としながらも、「自民 単独過半数 ギリギリの情勢」と、過半数(233議席)前後と予想していた。つまりは212~253議席としながらも、233議席を超える程度と言っている。

衆議院選 NHK予測 (3)
立民の予想も同様。「立民 議席増の勢い」といいながら現状の109議席を下回る99議席からなんて予想を出している。

幅をもたせて逃げているとしか言いようがない。外れても「幅の中には入っていたよ」と言い訳できるよう、こっすいことをやっている。

衆議院選結果
そして結果はと言うと、自民261議席、立民96議席。

自民も立民も40議席以上の幅をもたせたにもかかわらず、両党ともその幅にすら入らない結果。政権党と野党第1党の予想をこれだけ外すのも、逆に見事としか言えない。

全国に多くの支局をもつNHK。それらを総動員して臨んだと思われる出口調査や情勢分析。結果的に、それらがすべて外れていたとしか思えない惨憺たる結果。こんな調査などに湯水のごとく受信料が使われていたかと思うと、やるせない気持ちになるのはオレだけだろうか?

まあ、民放も大方の局で同じ傾向(自民過半数ギリギリ、立民議席増)で外していたけど、それでも先述の通り◯◯議席と幅をもたせず予想していたので、NHKよりも潔い敗戦だ。まあ立民に関しては、フジTV以外はそれほど増えないと予想していた(110~115議席、フジは130議席)ので、世間が思っていた以上に勢いがなかったと言うこと。

そりゃそうだ、何でも反対党(立民・共産など)が組んだ「野合」が国民から受け入れられるわけがない。逆に極左連合と一線を画した維新が大幅に増え、国民民主党も小所帯ながら3議席増やしたことが、その証左である。