朝日新聞が反原発なのはいいとして、だからと言って風評を煽るような言説は厳に慎む必要がある。過去から風評を煽りに煽ってきた朝日新聞。その中にはウソ記事や悪質印象操作記事も多い。

そんな朝日がまた福島第一原発の処理水の廃棄問題を社説で書いていた。「処理水の放出 地元の信頼がなければ」(9月7日)だ。

この社説で問題なのは、朝日が「処理水」をどう考えているかを書かないことだ。まあ、過去から「処理済み汚染水」とか「汚染水」などと悪質印象操作を行い風評を煽ってきた朝日。朝日は一貫して「処理水」の海洋放出に反対してきた。「トリチウムは取り除けない」だ「海洋放出は風評被害を招く」だ書いてきた。朝日の反原発原理主義ぶりを考えればそうなるのだろう。

しかし朝日の言う「処理済み汚染水」が、一般的には科学的に安全なこと(国内外の基準に照らして)をどう考えているのだろう? 認めたくないので一切書かないだけのこと。

それは言うに事欠いて「処理水問題は科学を振りかざし、議論を繰り広げても解決につながらない」などと書いたことからも分かる(筆者は編集委員・佐々木栄輔)。

朝日が処理水の海洋放出に「科学的」に反対なら、科学的な知見に基づき反対論を書けば良い。しかし上記のように、そんな記事を書いたことはない。ただただ、感情論で煽るだけ。「科学的に問題だ」と書けないから、ウソ記事や悪質印象操作記事で風評を煽る。まともなメディアのすることではない。

もし朝日がまともなメディアだと自認しているのなら、「科学的に問題ないので風評を煽るような言質は慎むべきだ」と、逆に書かなくてはいけない。それをせずに、ウソ記事や悪質印象操作記事を乱発している現状は、まさに朝日が反原発のプロパガンダ紙であることを如実に示している。

そんな朝日も新型コロナに関して政府批判をするときは「科学的見地を踏みにじる」とか、恥ずかしげもなく書く(6月22日社説「五輪の観客 科学置去りの独善だ」)。

自社の都合によって「科学を振りかざすな」と「科学的見地を踏みにじる」を使い分ける。まともな新聞ではない。まあ、朝日がまともな新聞なんて思ってないけどね。

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 「朝日新聞が『科学』とか言ってるぞ(苦笑)
 「朝日新聞は『悪質印象操作』で『不安を煽る』
 「朝日新聞は科学よりもイデオロギーと感情優先
など、多数。