全国高校野球選手権(夏の甲子園)は8月29日に決勝が行われ、智弁和歌山が智弁学園(奈良)を下して優勝した。

智弁対決
2年ぶりに開催された大会は新型コロナの感染が拡大する中、強行開催された。一般客は入れなかったが、学校関係者はバカ高い寄付金(入場料ではなく)を取った上で入れていた。

しかも開会中、宮崎商と東北学院がコロナ感染者が出たため、試合を辞退することとなった。主催者(全国高野連と朝日新聞)はろくな出場可否の指針も作らず、当該校に判断させるという無責任さをさらけ出した。

部活動??
また雨にたたられ、日程はズタボロ。水浸しのグランドで試合を行われされたケースもあり、これを部活動だの教育だの言う朝日新聞には呆れる。すべてにおいて「開催ありき」であったことを良く示している。

そんな無責任な主催者の朝日は「東京五輪を中止しろ!」と主張していたのだから呆れるしかない。朝日の東京五輪中止主張は、明らかな政治闘争であった。それは「五輪は政権を維持し、選挙に臨むための道具」などと侮辱的な言葉を書いていたことからも分かる。

朝日は東京五輪を批判する記事を書きまくったが、その多くが夏の甲子園開催にブーメランとなって突き刺さっていたのには笑うしかない。

まずは、東京五輪は中止しろと書きながら、夏の甲子園は開催する矛盾。また、当初有観客方針であった東京五輪に対し、朝日は大批判していた。しかし朝日がそう主張していた同時期に、既に地方予選は普通に有観客で開催されていた。アホか! としか言う言葉はない。

さらに朝日は、コロナで五輪予選を辞退する国があったとか、予選が開催されない競技もあったとか、「スポーツに不公平があってはならない」と上から目線で偉そうに書いていた。さらには、大会期間中の練習会場などの使用に関し、やはり不公平があると書いた。

確かに野球の最終予選を台湾、中国、オーストラリアは欠場した。しかしこの時点で、既に出場国6国の内5国は決まっており、あと1国を争うものだった。キューバですら予選落ちする狭き門。こういう状況を朝日は報じない。

また、体操の最終予選にカナダ(男子)が不参加となったとは報じても、カナダ男子の実力がリオ五輪に出場できていないレベルであり、直近の世界選手権(2019年)で個人総合43位が最高とは書かない(決してカナダ男子をバカにしている訳ではない)。

予選に不参加国があり不公平だと言うわりには、その実力的な「?」には触れない。そう言えば、春の選抜優勝校である東海大相模(神奈川)を始め、福井商、中越(新潟)、星陵(石川)などの実力校がコロナ感染者が出たことを理由に出場辞退となったことは、不公平ではないのか?

さらにさらに大会期間中、日本勢はナショナルトレーニングセンターを練習拠点にして会場近くの宿泊施設を利用。調整に集中できる環境を整えられたが、他国は関東近郊の大学を拠点に調整を行う予定が、コロナ禍の影響で計画通りにいかなかった。これを不公平と書いた。でもこれが「地元の地の利」というものだと思うが。

夏の甲子園で近畿勢が4強を独占。その背景に、近畿勢は試合の合間に地元(学校)に戻り、独自の練習(紅白戦)を行っていたのに対し、遠方の高校は原則ホテルに缶詰。雨の影響もあり練習場の確保すらままならない状況であった。これって朝日が言う不公平と同じじゃないのか?

ダメ押しは「東京五輪は暑すぎる!」などと書き失笑を買ったことである。夏の甲子園だって同じではないか。しかも朝日は部活動の一環という建前論を言っているくせに。それなら尚更、8月の一番暑い中の開催なんて、即刻止めるべきだろうが。

このように見事なブーメランを投げまくった朝日新聞は、まったく懲りていない。8月9日の社説「東京五輪閉幕 混迷の祭典 再生めざす機に」では、「人々の生命が危機に瀕するなかで強行された」などと書く。9日言えば夏の甲子園開幕日。結果的に雨で順延になったが、その日に「人々の生命が危機に瀕するなかで強行された」と書く。関係者を多数入場させたくせに。

夏の甲子園は朝日の懐具合を潤わす手段でしかない。朝日の拡販事業であることを見事に世に知らしめた大会となった。こんな朝日が「東京五輪を中止しろ!」と言っていたのだから、呆れを通り超して笑うしかないレベルだ。本当クズ紙だ!

最後に、主催者が出すべきコロナ対策費などを「お前らが出せ」と国民にたかったバカ主催者。結果は1億円の目標に対し、1,400万円弱しか集まらなかった。朝日の魂胆は見え見え過ぎる(苦笑)。

関連
 「朝日新聞 さすがのタブスタと無責任
 「朝日新聞は『東京五輪を中止しろ!』の総括が必要だな
 「朝日新聞 東京五輪は暑すぎる! でも夏の高校野球はやる!
などなど