朝日新聞5月3日の社説「コロナ下の記念日 憲法の価値 生かす努力こそ」は、現行憲法は一言一句たりとも改正させないと言っているに等しい内容だ。相変わらず過ぎて笑うしかない。
朝日は憲法改正を意図する動きを「憲法が掲げる普遍的価値を揺るがす挑戦」と書く。なんと傲慢な考えか! 憲法は国民のものだ。改正する最終判断も国民に委ねられている。朝日新聞では断じてない!
別に朝日が憲法改正反対でも構わない。しかし、恥ずかしいことに朝日は憲法改正でもお得意のご都合主義を発揮しているのだ。
集団的自衛権の一部容認を含む安保法制審議時、朝日は発◯したかのような論理無き論調を乱発し醜態をさらした。朝日は「憲法違反」と連呼し続けた。
そんな朝日が、同性婚を認めよと言う(3月18日の社説「同性婚判決 『違憲』の解消を急げ」)。しかし憲法24条には「婚姻は両性の合意のみに基いて成立し(後略)」とある。同性婚を認めるには、普通に考えれば憲法改正が必要だ。
しかし朝日は憲法改正には一切触れない。つまり、朝日は「違憲」の同性婚を認よと言っているに等しい。おやおや、安保法制を「違憲」と発◯していた朝日が、同性婚は「違憲」でもいいと言う。こういうのをご都合主義という。
それを補うかのごとく「憲法24条は同性婚を否定していない」と主張する木村草太を重用する。木村の主張は「24条は異性間の婚姻の規定で有り、同性間の婚姻を規定(否定)したものではない。だから合憲だ」。屁理屈である。いや、屁理屈以下だ。これが朝日が重用する自称「憲法学者」だ。ちなみに、木村は安保法制を「違憲」と言っている。
朝日の言い分は、自らの主張に合えば「合憲」で、合わなければ「違憲」なのだ。これなら朝日は憲法を改正する必要はまったくないな(苦笑)。
最近では憲法に「緊急事態事項」の追加が取り沙汰されている。とにかく朝日などの左翼は私権制限を嫌う。そのくせ、強制力を伴えないため不十分にならざるを得ない施策(例えば新型コロナ対策)を批判する。
お笑いだったのは昨年の特別定額給付金。朝日などは盛んに支給が遅いと批判した。しかし国民から申請してもらう制度にせざる得ない以上、どうしようもない。韓国のように国が国民のすべてを把握するか? (韓国は建前上、戦争中という事情がある)
朝日は憲法改正への傲慢な考えを捨てるべきだ。憲法の各種条文が時代に合わなくなっているのは朝日ですら自覚しているはずだ。それなのに、相変わらず一言一句変えさせないなどとするから、ご都合主義を炸裂させるしかなくなる。
普通ならこういうことは恥ずかしいと考えるものだが、傲慢な朝日はそうではない。自らの主張は絶対正義と考える。だから気にもしない。あちら筋の得意技だ(苦笑)。
最後にもう一度言うが、憲法改正は国民の判断だ。朝日が自らのご都合主義を棚に上げて、憲法改正を主張する考えを「憲法が掲げる普遍的価値を揺るがす挑戦」などと、傲慢なことを言ってはいけない。
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