国民民主党・山尾志桜里の「議員パス」不正使用を週刊文春が報じた。文春によれば、山尾は4月3日に三鷹駅から吉祥寺駅、吉祥寺駅から恵比寿駅まで議員パスで移動。その間、マッサージやラーメン店・酒店に寄り、最終的には4年前に不倫を疑われた弁護宅に向かったという。

どう見ても議員としての公務や政治活動には見えない。同様の「不正使用」は10日、17日にも行われていたとされる。本人は文春の取材に対し「法規にのっとり対応した」と回答している。

ところが、後日ツイッターに「公私の別を大切にしている自分として、その区別が曖昧にみえる行動をとるのはよくないと深く反省しています。今後このようなことがないように十分に気をつけてまいります。本当に申し訳ありませんでした」と投稿。

さらには再発防止策(?)なのか「東京都内の移動にパスを利用しないこととするのが、今私にできる最善の対応と考えています」だそうだ。

最初の「曖昧にみえる行動をとるのはよくない」って謝罪だったのか? 不正使用を認めているわけではない。かと言って「公務だ」「政治活動だ」とも明確に言っていない非常に「曖昧」な物言い。結局は「曖昧」に見える行動をして「申し訳ない」と、「曖昧」に言ってるだけにしか解釈できない。

「議員パス」はJR全線の乗車券や特急券、グリーン券などが無料になる議員特権。選挙区内の移動や公務の際に使用が認められており、その原資は言うまでもなく税金だ。不正使用なら数百円かも知れないが自腹弁済すべきだ。もしそれが国会議員の寄付行為に該当し不可なら、その旨説明し他の方法を考えるのが国会議員として当然の行動だろう。

それなのに、謝罪と称するコメントも再発防止策らしきコメントも、ツイッターという軽さ。後に、国民民主党の動画サイト内で同様のコメントをしているが、こんなもの普通の国民は観ない!

税金から支給される「議員パス」の重みを国会議員連中は分かっていない。金額の多寡ではない。過去からこういう事例は山ほど指摘されている。にもかかわらず、相変わらず山尾のような「税金搾取」をするヤツがいる。

与野党を問わず責任を追及する声が上がらないし、「議員パス」の適正使用のために制度変更しようという声すらない。日ごろ、なにかと疑惑好きのオールドメディア連中も、まったく責任を追及しようとしていない。これはどういうこと?

山尾のツラの皮が厚いのは過去からも知られている。今回も登場する弁護士との関係、政治資金や公職選挙法違反疑惑など、ろくな説明をしていない。特に過剰なガソリン代の件などは「秘書が秘書が」。自民党議員には「秘書のやったことについて本人の責任が免れるわけではない」と批判していたのに(苦笑)。

山尾は次期衆院選で国民民主党の東京比例1位だそうだ。支持率1%以下の国民だが、東京比例で1人当選できるのか? 今回の「税金搾取」をとぼけたことで、まず当選は無理だろう。逆に税金を搾取るようなヤツを、東京都民は絶対に当選させてはいけない。