チアリーディングのJAPAN CUPが昨年の11月に開催されていたことを知った。てっきり中止になったんだろうと勝手に思っていた。ただ、競技自体は大きく変更され、新型コロナ禍に配慮した内容になっている。やむを得ないことだろう。

競技はパートナースタンツやピラミッドをなくし、タンブリング・ジャンプ・モーション・ダンスを行う「チアリーディングスピリッツ」、およびダンスを主体とした「チアフルダンス」の2種目となった。従来のように日本一を争うのは「チアリーディングスピリッツ」のDiv1となるようだ。

【チアリーディングスピリッツ演技競技】
選手構成 1チームの選手の人数は、3名以上8名以内とし、男女比は問わない
演技時間 1分25秒から1分30秒以内
採点方法 審判員1名につき80点を持ち点とし3名の合計点を決定点とする
 1.基本テクニック  10点
 2.アームモーション 10点
 3.ダンス      10点
 4.ジャンプ     10点
 5.タンブリング    5点
 6.同調性・同時性  10点
 7.表現テクニック  10点
 8.完成度      15点
いかなるパートナースタンツ/グループスタンツ、ピラミッド、発声、選手同士の身体的接触動作は禁止。

スタンツ、ピラミッドなど、素人目にも分かりやすい構成要素が禁止となる中、動画を観る限り選手たちは最高の笑顔で演技を行っていた。


いつも注目している高校生部門は、箕面自由学園が予選・決勝とも最高点をマークし2年ぶりに優勝した(20回目!)。動画の決勝演技は222.0点。満点が240点なので、92.5%の得点率だ。

オープニングの8名全員での「連続バク転からのトータッチ、さらに捻りを加えたバク転」は凄いの一言。素人には細かいところまでは分からないが、圧巻の演技だったと思う。



2位は千葉明徳高。決勝210.0点。



3位は目白研心高。決勝199.0点。

選手構成が最大8名(従来16名)となったことや、スタンツがなくなったことで、一部選手には不運だったかもしれない。ミドル・トップをしっかり支えるベース、ベースの肩の上でトップ受け止めるミドル。これらの名選手が1stチームに入れなかったりしたのではないかと気になってしまった。

内容変更にいろいろ葛藤もあったのだろうが、それでも大会が開催されたことの喜びの方が上回っていたのかな。