韓国の総合ニュースは「韓国新外相に前国家安保室長の鄭義溶氏内定」との見出しで、文在寅大統領が康京和外相の交代を決めたと報道した。

あらら、予想通りで笑ってしまう。

康京和は北朝鮮の新型コロナ感染に関して「(感染者ゼロは)信じがたい」と発言し、金与正(金正恩の妹)から「われわれの非常防疫措置を差し出がましく批評した」と猛烈に反発されていた。(「韓国は実質北朝鮮の属国に成り下がっている」参照)

過去から北朝鮮の反発を受けた人物を交代させてきた文在寅が、康京和をどうするか注目されていたが、案の定交代となった。文からすれば金正恩・与正は「偉大なる指導者」であり、その意向に従うのは当然なんだろう。

総合ニュースが「康氏は文政権の初代外交部長官を務め、3年半以上外交部を率いてきた。2022年の文大統領の任期終了まで外交部長官を務めるとの見方があったが、交代が決まった」と書いているように、韓国内では外相を交代させる理由はないとの見方だった。

それでも交代させるのは、金与正から批判された以外に理由はないだろう。まあ、文は北主導での統一を目指しているのだから、金兄妹に忠誠を尽くすのは、ある意味当然のことなんだろう。