アメリカ大統領選は投開票をめぐってのゴタゴタ感が伝わっている。CNNやNYTなどは、トランプ大統領が不正を印象操作つけ「悪あがき」をしているように報じている。しかし実際のところは、現段階で確定的なことは言えないのは明らかだ。あちらの国でも左派系メディアは印象操作に忙しい(苦笑)。

日本でも朝日新聞が11月6日の社説「米大統領選 粛々と公正な集計を」で、同様に「根拠も示さず『詐偽だ』と公言、裁判闘争にもちこむ構え」などとトランプ大統領批判を行っている。

さらには、どさくさに紛れ「トランプ氏はこれまで移民らに門戸を閉ざす姿勢が目立ったが、米国社会の多様化は止めることのできない潮流だ。必要なのは、排外ではなく寛容な包摂をめざす指導者であることが、いっそう鮮明になっている」と、投開票不正とは関係ない論点で、やはりトランプ大統領を批判する。

そんな朝日は、社説中で「どの1票も平等に扱うのが大前提だ」と書く。一見当たり前の言い分のように感じるが、実は朝日が言ってはいけない。なぜなら、朝日は2013年の参院選で自治労(高松選管)が犯した「開票不正」を大擁護したからだ。

これは自民党候補者への312票を「白票」とすり替えた犯罪だ。当該者は後に有罪(執行猶予)判決を受けている。それを「思い違いから始まった」とか「誤認だった」などと、過失へ誘導しようと必死に工作した。

「どの1票も平等に扱うのが大前提だ」などはかなぐり捨て、シンパの自治労を守ろうと姑息なほどの記事を載せた。それは自民党候補者に投票した312人の有権者の想いをないがしろにする、まともとは言えない酷いものだ。

こんな朝日が、気に入らないトランプ批判の中で「どの1票も平等に扱うのが大前提だ」などと、見事なまでのタブスタぶりを発揮する。ブーメラン炸裂! と言った方がいいかな。

朝日は自治労の「開票不正」という民主主義の根幹を破壊する行為を擁護した瞬間から、民主主義がどうたらと偉そうに書く資格を失っている。そんな自覚もなく、安倍前首相の施策に何かと言うと「民主主義が崩壊した」などと書き失笑かっていたが、今回も同様に無様な論調だ。

それにしても「恥」という言葉を知らない連中が、記者を気取っていることって本当に「恥ずかしい」ことだと、普通の人間なら強く感じる朝日の「恥ずかしい」社説だ。

関連
 「朝日新聞よ、なぜ『民主主義の破壊だ!』と騒がない?