栃木県警に「レクサスLC500」のパトカーが9月から配備されている。

レクサスパトカー(栃木県警)
県内在住の方からの寄贈で、パトカー仕様への改造費を含め約1700万円。寄贈した方は「交通事故の防止に役立ててほしい」ということらしい。現在、交通機動隊の一車両として高速道路を除いた栃木県内全域の一般道で、パトロールや取り締まりにあたっているという。

そんな栃木県警にはレクサス以外にも、高級スポーツカーのパトカーが以前からある。日産「GTーR」「フェアレディZ」、ホンダ「NSX」。古くは(昭和40年代)アメ車・フォードムスタングのパトカーもあった。

栃木県警は「レクサスは注目度が高く、運転中のドライバーに認識してもらいやすい。広報活動で役立つのに加え、事故抑止効果もあると期待している」「目立つ外観でパトカーをドライバーに認識させ、安全運転を心がけてもらえる可能性が高まるのでは」と言う。

個人的には車は好きだし、スポーツカーも大好きだ。ただ栃木県警が言う「スポーツカーの高い注目度を生かし、事故防止に役立てたい」という効果はどうだろう?

「あっ、レクサスだ!」と思うのは、比較的車好きが多い年配世代で、若者には何も響かないと思う。また、スタイリング(外観)よりも実用性や燃費性能が重視される昨今の車事情を考えればなおさらだ。

スポーツカータイプのパトカーによる事故防止効果(あるかは不明だが)と、高い購入費・維持費(もちろん税金)を天秤にかけたとき、どちらに傾くかということ。事故防止効果側に傾くなら、全国でもっと増えるだろう。ただ現実はそうなっていない。

スポーツカーのパトカーで事故が減り、みんなが安全運転をしてくれたら、そんな楽なことはない。

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