日本学術会議が自薦した新会員候補6名が任命されなかったことを、朝日新聞などの左派系オールドメディアが批判している。どんな人物なのかと思ったら、なるほど過ぎて笑ってしまう。

日本学術会議は「人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約87万人の科学者を内外に代表する機関であり、210人の会員と約2000人のの連携会員によって職務が担われています」(日本学術会議HPから)。

約87万人の科学者を代表するにしては、現会員の推薦によって新会員を選ぶシステムはどうなのかと思う。推薦条件は「優れた研究又は業績がある科学者」というあやふやなもの。

また「行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として」という日本学術会議の趣旨からすれば、人文系が幅を効かせているように見える現状は理解しがたい。

今回任命されなかった6名は、強いて言えば人文系。理系のオレからすれば、6名を科学者ということに違和感を強く感じる。「政治思想史」「宗教学」「行政学」「憲法学」「近代歴史学」「刑事法」って科学なの? サイエンスの幅を広く取り過ぎだろう。オレの認識が古いのかな。

一部からは「学問の自由の弾圧だぁ~っ!!」と勇ましい声が聞こえてくるが、「任命権者が任命しなかった」だけのこと。別に、その学問の研究をするなとか妨害しているわけでもない。ましてや、税金が投入されている団体なわけだし。

自薦を通して特定の色に染まり過ぎたのではないの? 全メンバーを確認したわけではないけど「特定の思想に染まった長老支配」との評もあるし。それに「弾圧だぁ~!」とか言うなら、政府所管の組織から脱すればといいのにと思う。

日本学術会議は政府から独立した団体と規定されているが、政府所管として税金で運営されている現状を「科学者」たちは考えた方がいいのでは? 一部の「自称学者」が政治的活動の場にしていることが問題なのではないか。政府所管の団体として認められないのは当然のことだろう。

日本学術会議は昭和24年(1949年)に設立されているが、時代も大きく変わりその役割は終わったんじゃないかと思う。政府が科学的な見地を必要とするときは、その道の「真の専門家」から直接聞けばいいだけのこと。