朝日新聞・原真人(編集委員)がコラムを書いていた。「進む政府の劣化 日本は何の『大国』か」(多事奏論)。
読んでみると、政府の劣化の象徴としてPCR検査の少なさを挙げていた。「5月初旬の日本の人口千人当たり検査数は2.2人と経済協力開発機構加盟37カ国中36位。首位のアイスランド(147人)は言うに及ばず、加盟国平均(27.7人)にも遠く及ばない」だそうだ。
そしてPCR検査数が少ないのは「政府の機能不全、政治の失敗だ」と断じる。いまだに「PCR検査がぁ~!」だってさ。もう笑うしかない。今回の新型コロナ禍で重要なのはPCR検査数なのか?
では、日本の死者数(人口あたり)が世界でも稀なほど少ないのは、どう評価しているのか。PCR検査数と死者数、どっちが重要なデータかは一目瞭然。
世界各国の研究者やメディアが、日本のコロナ対策を評価しているにもかかわらず、相変わらず自分らに都合の悪いデータは見ない。朝日新聞の記者らしい偏ったものの見方だ。朝日お得意の「複眼的」って言葉が虚しいな。結局は、政府批判ができればなんでもいいと言うこと。
テレ朝の玉川徹が「国民全員にPCR検査を」なんて、物理的に不可能なことを言って煽っているのと同レベルだ。
いまだにPCR検査数を持ち出して「コロナ危機のもとで、私たちはあまりにお粗末な政府の対応ぶり、日本の脆弱な社会基盤の現実を目にした」とは、どこを見てものを言ってるのか。グルグルバットでもやって、目が回っているとしか思えない。
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