朝日新聞には自分の過去など都合良く忘れる記者ばかりのようだ。自分のことは棚に上げて他社・他人を批判する事の恥ずかしさ。「恥」の概念を持っていない、「恥」という言葉を知らないのが多くの朝日記者に共通するところだ(苦笑)。
朝日の6月16日「闇深まったJDIの不正会計 第三者委員会は隠れみのか」(署名:木村裕明)は、そんな朝日をよく表わしている。
JDI(ジャパンディスプレイ)の不正会計問題を調査した、同社の第三者委員会の報告書が評判悪いと書く朝日。企業や団体が設置した第三者委員会の調査報告書を格付けする「第三者委員会報告書格付け委員会」で、委員8人中7人が「F」で、1人が「D」だという。そして、「上場企業が設けた第三者委では過去最低レベルの評価だ」と酷評する。
「第三者委員会報告書格付け委員会」の格付け結果一覧。小さくて見づらいですが、写真をクリックしてもらえれば多少大きくなります。
確かにJDIの結果は芳しくない。でも、朝日の「慰安婦問題検証第三者委員会」の報告書の評価もたいして違わないぞ。「D」が3人、「F」が5人。よく偉そうにJDIを批判できるな。
形ばかりの「第三者」を集めて、都合の良い報告書を出させて問題をうやむやにし、あわよくば問題を終結させる手法は、逆に企業価値を大いに下げげることになる。JDIの報告書もそうなんだろう。
でも朝日が批判してはいけない。なぜなら「第三者委」を作って大甘報告を出させる手法を最初に実践したのは、他ならぬ朝日だからだ。「NHK番組改変問題」がそれ。このときにお仲間の左派連中を集め、お手盛り報告を出させて乗り切ったことに味をしめた朝日。以後、「慰安婦捏造」の時も酷いものだった。
こういう朝日を見習って不祥事を起こした企業・団体が、猫も杓子も第三者委を立ち上げるようになった。委員会とまでいかないまでも、「第三者」と称する弁護士などに同様のことを行わせるのも、もはや当たり前になっている。
確かに、総じて朝日の書くように「第三者委員会」を隠れ蓑にし、問題(不祥事)をうやむやに終わらせる都合の良い手法になっている。で、何かにつけ「第三者委の報告を尊重して」とか言う。朝日の社長も、当時(慰安婦問題)ことあるごとに同様の言葉を発していた。
それにもかかわらず、他社・他人の「第三者委員会」や「第三者による検証」を悉く批判する朝日。もう典型的な「お前が言うな!」でしかない。こんな風潮を作った大元が朝日だ。それなのに、自分のことは棚に上げて他社・他人を批判する恥ずかしさ。
最後に「第三者委員会報告書格付け委員会」から指摘された、朝日の慰安婦検証第三者委報告書の問題点を書いておく。
「組織的な原因が書かれておらず、非常に不満だ」「(朝日新聞社が)ずっと放置していたのは事実として分かるが、なぜ放置していたのかが浮かび上がらない。これでは評価できない」「問題を発生させた根幹の課題に対する検討も極めて不足していると言わざるを得ない」「疑問や問題が多数残っているにもかかわらず、委員会は深く切り込まなかった」
その上で、「多くの反省材料を提供しており、今後報道に関わる者に対しての良き教材となりうる」と皮肉られている。
朝日はJDIを批判する前に、ここまで言われた自社の第三者委報告書に対して、何か言うことがあるのではないか? 記事見出しのように自ら「隠れ蓑」にしておいて、何を言ってるんだ!
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