立憲民主党・枝野代表は6月17日までの国会会期に対し、「閉会は感染症対策を放り出して逃げることにほかならず、逃げるなら政権を渡していただきたい」と語った。

「よく言うわ」としか言いようがない。新型コロナ感染拡大の初動期に「桜がぁ~!」をやっていたことは、もう頭の片隅にもないようだ(呆)。その後もイチャモンとしか言いようがない対応の連続。その間に何回審議拒否したのか。自ら審議拒否をしておいて、「審議するために閉会するな!」って何を言ってんの。

立憲民主党(枝野)は「反対、反対! 何でも反対!」の楽な道を選んだ。政策論議で政府に対抗しようなどとの気すらない。蓮舫や辻元の質問内容や政府批判内容を見れば一目瞭然。後出しジャンケン、揚げ足取り、イチャモンの数々。それでいて、ブーメランだけはしっかり投げる。その命中率ときたらオリンピックにブーメラン競技があったら、間違いなく日本代表になれるレベルだ。

日本のために何かを成そうとすれば、日々政策に磨きを掛けなくてはならない。しかしそんな能力もなく努力もしない連中が政権を獲ってしまった悲劇。それが「暗黒の民主党政権」だ。政権を維持することがいかに大変なことかを枝野は旧民主党政権で学んだ。旧民主党政権は失敗だった。その反省に立って、様々な努力をしなくてはならない。でも枝野はそう考えなかった。

「こんなに大変なら、批判だけの楽なポジションがいい」。それが現在の枝野の立ち位置だ。その証拠が2010年11月14日の日経新聞に載っている。時は旧民主党の菅直人政権。枝野は党幹事長代理。

枝野は講演会で次のように話している。「『政治主導』なんて迂闊なことを言ったら大変なことになった」「与党がこんなに忙しいとは思わなかった」。

さいたま市での講演会なので枝野の地元だし、最大支援団体のJR東労組(革マル派が相当浸透している組織)のお膝元なので、本音が出たのだろう。

結局は、旧民主党政権時代がトラウマとなり、一生懸命努力して国民の期待に応えるより、何も勉強せずともできる「何でも反対」路線という楽な道を選んだわけだ。同じ思いを持っている連中が集まり、揚げ足取りと印象操作に精を出す。過去の自分たちの発言・行動と整合性が取れなくてもなんとも思わない。楽な批判ができればいい。それが立民の実態。

結党時、リベラル的な考えを持つ人は、立民の誕生を喜んだに違いない。しかし立民はリベラル政党でも何でもなく、ただの批判政党。しかも自民党政権の反対を言うから、自然と左派的な物言いとなる。もちろん根っからの左翼も多いけど。

そんな政党の化けの皮はすぐに剥がれる。その証拠に、政党支持率は右肩下がり。リベラル派は離れ、世の中に一定数いる「何でも反対派」の支持を得ているだけ。

現在の日本で、批判のみの政党が受け入れられる(支持をされる)余地はない。しかし、そんなぬるま湯に浸かっている状況は居心地が良い。それが立民であり枝野幸男の本質だ。

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