6月7日に投開票された沖縄県議選で、玉城デニー知事を支持する勢力(与党)が25議席(定数48)を獲得し過半数を維持した。

これを朝日新聞が嬉々として社説に書いている(「沖縄県議選 一貫した民意に応えよ」6月9日)。しかしこれが朝日お得意のタブスタ満載で、笑ってしまうレベルだ。まあ、朝日のダブスタはいつものことなので、いちいち取り上げてもしょうがないのだが(苦笑)。

「玉城氏はこの間(コロナ禍)、観光が最大の柱である県経済の維持とウイルスの感染拡大の防止という、相反する要請をどうやって両立させるかの難題に直面した。試行錯誤した面も当然あり、知事を支える側も苦しんだ」

コロナ禍の中、苦しみながらも玉城知事はよく頑張ったと持上げている。しかし同様の状況の安倍首相に対しては、同じ理由で思いっきり批判しているのが朝日。沖縄県という一自治体の話ではなく、日本全国の話なのでもっと大変なことなのに。しかもその批判の中で、捏造はするわ悪質印象操作はするわの、やりたい放題。

「『辺野古ノー』の変わらぬ民意。18年知事選、19年2月の県民投票、4月の衆院補選、7月の参院選、そして今回と、県民の意思は一貫している」「『辺野古が唯一の解決策』というかたくなな姿勢を、安倍政権はいい加減改めるべきだ」

同じように2012年の衆院選に始まり、13年参院選、14年衆院選、16年参院選、17年衆院選、19年参院選と、国政選挙6回で示された民意は「安倍政権の信任」であった。

しかし朝日は、「投票率がぁ~!」とか「野党が負けただけ」とか難癖を付けまくったあげく、「こんなの民意でない!」と負け惜しみにもならない戯言を連発していた。中でも「民意は数の多寡だけで はかられるべきものではない」と、民主主義の根幹である選挙を否定する事まで書いていた。

そんな朝日が、自分に都合の良い選挙結果だと「民意だぁ~!」と声高に叫ぶ姿は滑稽だ。

朝日がまともな「新聞」などとは考えていないし、「事実を事実として報道する」とも思ってないし、「事実よりも主張」なもの分かっている。ただ、論説委員を始めとした記者連中の頭の構造だけは、相変わらず理解できない。

普通の人ならば、時と場合によって同じ事を真反対に論調することを「恥ずかしい」と思うだろう。しかしそれを平気でやれることの異常性が、対安倍政権に対する朝日の敵意剥き出しの記事になるんだろうが。

朝日のとっての安倍政権は、韓国にとっての日本みたいなものなんだろうな。いつまでもいてもらわないと困る相手。安倍政権が退陣した時に、一番喪失感を感じるのは朝日の連中かもね(笑)。