BPO(放送倫理・番組向上機構)が3月に視聴者から寄せられた意見をHPに掲載している。(BPO「2020年3月に視聴者から寄せられた意見」参照)

3月にBPOに寄せられた視聴者意見は888件、その内放送局を特定しない放送全般の意見12件が載っている。内容を見ると、時節柄新型コロナに関する意見が多いが、やはりTV報道の恣意的な面への意見が多い。

「(トイレットペーパーなど)空っぽの棚ばかりが強調されている」「専門知識がないタレントに安易にコメントさせるべきではない」「全国一斉休校要請以前は『対応が遅い、小出しで緩い』と批判していたが、休校要請が出た途端『唐突で影響が大きすぎる』と批判している」など。

普通の感覚でTV報道を見ていれば、誰もが思うことだ。TVの制作者連中の意識が相当ズレていることを窺わせるものだ。まあ視聴率最優先で番組を作ると、こうなるという現実なんだろうが。その報道が結果として買いだめ・買い占めを煽っていることに、多分気付いていない。制作者側がいかに「井の中の蛙」になっているかということ。

と、ここまでは多少優しめに言ってきたが、悪意を持っている連中がいるのも事実だ。出演者が明らかな間違い・ウソの発言をしても訂正すらしない。逆に、そういう出演者を重用している。

反政府的な内容(出演者の発言含む)こそ権力監視だなどと、いまだに考えている左翼連中が相当TV局には入り込んでいるから。また、特定国や団体をひたすら擁護しまくる、分かりやすい制作者も多い。こういうのは「特定の意図」を持って作っているから始末に負えない。番組を自らの思想を主張する場、とでも考えているのだろう。

そんな連中は放送法を守ろうなどとは露ほどにも考えていない。だから「偏向」と言われる。

BPO自体はNHK・民放連が作った内々の組織でしかない。BPOは自身を「第三者機関」と言うが、実際は放送局の互助会だ。外部から多くの委員も入ってはいるが、みな「お仲間」でしかない。なので、BPOにはまったく信頼感がない。

今回の内容は「番組を特定しない」意見であり、「番組を特定した」意見は各局に提供しているとある。しかし提供するだけで意見などは付されない。番組内容や編集権は各局にあるからという建前。

あまりに恣意的で一方的な内容(特に報道系)、つまりは放送法4条違反と思われるもにさえ口を出さない(出せない)BPO。そんな組織に存在価値はない。だから互助会だと言われる。

しかし視聴者からの意見を変に選別せず載せている(ように見える)ことは評価してあげる。